3月15日、ウズベキスタンのミルジヨエフ大統領は、ドローンの違法な輸入・販売・取得・保管または使用に関する罰則を緩和する、該当刑法の改正案に署名しました (3ヶ月以内に施行)。この改正により、違反者に対する罰則が刑事責任から行政責任に変わります (禁錮/懲役→罰金)。
ウズベキスタンでは2015年にドローンの輸入と使用が全面的に禁止されました。以降は政府機関 (とくに農業省) しかドローンを輸入・保管・使用することができませんでしたが、2018年からは観光プロモーションの映像制作目的なら一時輸入・使用の許可が降りたり、大学・研究機関には個別に許可が与えられるなどしてきました。
現在の刑法 (第244条の4) は2019年に定められたもので、2020年にアンディジャンでドローンを使いビデオ撮影しようとした者に対し、懲役1年執行猶予3年が科されました。また、知らずに持ち込んだドローンを、拘束後に没収された外国人観光客も複数名います (裁判では無罪判決)。
今回の改正は観光客の増加を期待するものだそうですから、もしかしたら罰金 (約4万~8万円) さえ払えばドローンの持ち込みと使用が実質可能になるということなのでしょうか。今後の成り行きが注目されます。
※注:例えばタシケントの空港で罰金を払った上で無事に持ち込めたとしても、実際に使用したらその都度トラブルに見舞われる (地元警察に拘束される) ことは目に見えていますけどね。(個人の感想です・・)