タイは各地においしい食べ物がありますが、イサーン (東北タイ) もまた格別。「サイクロークイーサーン」という、お肉にお米を混ぜて発酵させたちょっと酸っぱめのソーセージはお気に入りのひとつですが、今回「ムーヨー」というソーセージを初めて (のつもりで) いただきました。
ムーヨーは、いわば魚肉ソーセージの豚肉版ですが、魚ソーよりもっとシコシコ・プリプリした小気味良い食感で、味にクセがなく旨味が強く、ピリッとコショウが効いていて、ほぼ日本や世界のハム・ソーセージの感覚。知らない人が食べたらこれがタイの田舎風ソーセージだとは思いもしないのではないでしょうか。
ただしパッケージを見れば一目瞭然、バナナの葉っぱに包まれたその姿は、かなりタイ (東南アジア) の伝統を感じます。水分が飛ばないよう葉っぱを何重にも重ねきっちり包み、こうすることでバナナの葉っぱの良い香りも移ります。形は円筒形で、大きさもこれくらいがスタンダードだそう (写真右上)。
すでに蒸し上げられているのでそのまま食べられますが、熱を加えると食感が柔らかくなってそれもまた美味。下の写真、刻んで軽くチンしたものをオートミールのお粥に載せました。うん、美味しい。誰にとっても食べやすい美味しさ。魚肉ソーセージの3倍は美味しいな。
もうひとつは中身が違うもので、煮こごり部分が美味しかったので3分の1くらいそのまま食べてから、残りをスープに投入。美味しくてパクパクと一気に食べてしまいましたが、きっと揚げるか焼くかしても美味しいだろうな。また買ってこようっと。
とここで、食べ終わってふと気づきました。ムーヨー、食べたことあるなと。「ペッペッカフェ」のソムタムに入っていたのは、きっとこれだ。あれも美味しかったな。
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【おまけ】
ムーヨーを食べたらお腹がさらにタイの食材を求めてきたので、また「プラーソム」を買ってきました。前は切り身でしたが、今回は小魚を丸のまま。お腹にしっかりお米が詰まっていました。
焼く前はニンニクの臭いがとんでもないのですが、焼いたあとはひたすら食欲をそそるいい香りに。今回のは塩気も控えめで、発酵したお米のすっきりした酸味で飽きることなく食べられ、ずいぶんご飯が進みました。