新型コロナ禍、バンコクに閉じ込められていた自分は、孤独な時間を埋めるため、ずっと "大食い動画" ばかり観ていました。
ロシアン佐藤さん、大食いらすかるさん、MAX鈴木さんなど、その見事な食べっぷりに、外食もままならない、先の見えない閉塞感が、少しは和らいだ気がしました。
タイ料理はラーメンにしても炒飯にしても1杯/1皿の量が少なめで、よくお店をはしごしていました。さすがにひとつのお店でラーメンを2杯食べるのは恥ずかしかったので。
タイの後に行ったウズベキスタンは、とくにプロフ (油たっぷりの羊肉炊き込みご飯) が美味しくて、日本の大盛りくらいの量を頻繁に食べていました。
「イシュティホン」のジギルオシュ (亜麻仁油のプロフ) はボリュームたっぷりで、一緒に行くウズベキスタン人はいつも小盛り (0.7倍) でしたが、自分は必ず普通盛り (=大盛り) でした。

「満腹=幸せ」とあらためて思いましたね。普通に外食できるのは平和だから、料理が美味しいのは文化レベルが高いから、たくさん食べられるのは自分が健康だから。
ラグマンも普通盛りのお店より、断然ガツ盛りのお店が好きでした。家から少し遠くても、「カラサライ・ラグマン」には行かずにいられませんでした。

ウズベキスタンではずいぶん胃が大きくなったと錯覚し、これにタイで大食い動画を見漁っていた頃の記憶 (疑似体験) が乗っかりました。
ウズベキスタンから帰国後は、とにかくガツ盛りが食べたいという衝動的な欲求と、きっと食べきることができるという根拠のない自信に満ち溢れていました。
まあ、わりと早々にその自信は打ち砕かれたんですけどね。静岡市で知られたお店を周った結果、自分はただただ普通サイズの胃袋を持つ凡人だということがわかりました。
でも、満腹になるまで食べて、そしてその料理がとても美味しかったと感じた自分は、やはり幸せ者なのだと思います。
最近、近所のおじさん・おばさんと話す機会が多いですが、「(海外生活は) 食べるものあるの?」という質問がデフォルト。きっと食事で苦労しているだろうという前提です。
言い方はさておき、食事が幸福度に直結するという感覚は、みんな持ち合わせているようです。確かにいちばん大事なことですよね。
では、これまでにいただいた静岡市の満腹ガツ盛りランチを紹介します (店名にマップリンク)。最近はなんとか食べきってもお腹がはち切れそうで後悔ばかりよぎりますが、数日たつとそんなことはすっかり忘れて、またレストラン検索をしている自分です。
■五郎十
言わずと知れた三保の有名ガツ盛り店。特大ロースカツ (600g) はもちろんのこと、普通のカツ・メンチ・生姜焼きなんかもずいぶん大きくて食べ応え十分。県外からもお客さんを多数集めています。





■さんふぁいぶ
清水のガツ盛りランチと言えばここ。何を食べてもボリューム満点。なんとか食べきるともはや満腹マックスで、細かいことは何も考えられない、虚脱感に襲われます。自信がない日は、せめてご飯少なめにするのが吉。


ミックスフライは限界突破していましたが、トンテキとカツカレーはまだなんとか。もちろん、お店を出る時は疲労困憊でふらふらでしたが。


■ふじ川食堂
大きな丼で提供されるカツ丼が有名。メニューはカツ丼の並/上があり、実はボリュームが同じくらい大きくて肉質が違うのかと思って並を頼んだところ、並の量は普通盛りでした (少し多めは多めでしたが)。上がでかいやつなのでそちらをぜひ。


■巴飯店
住宅街にポツンとある昔ながらの町中華。各種炒飯のボリュームがいちいち大きくて、地元民の熱烈な支持を得ているのも納得。写真は麻婆炒飯 (950円)、クリーム炒飯 (950円)、玉子チャーハン (750円)。



■日向夏
このご時世にご飯 (白飯) 大盛りを貫くありがたいお店で、人気のチキン南蛮をいただきました。チキンが大きいのはわかっていたのでご飯は少なめで頼んだところ、配膳の際「ご飯が足りなかったら言ってください」と気遣ってもらいました。


■そよ風
昔ながらの喫茶店といった、落ち着きのある佇まい。訪れた日、お客の年齢層は高めでした。きっとみんな常連さんなんだろうな。噂のカツカレーは本当にでかかった。しかしカレーは飲み物、味も良く、意外とペロリと食べてしまったのでした。

スパゲティミートソースは良い意味で昭和の味わい。懐かしさでちょっと涙腺が緩みました。スパゲティの大盛りは写真 (並) よりはるかに多いそう。自分はたぶん無理だな。。。

■飛龍 (フェイロン)
珍しい炒飯専門店。ボリュームは他店の2倍。油っ気少なめでヘルシーな食べ心地でした。多彩な炒飯はどれも1000円前後。


■らーめんブッチャー
二郎系ラーメンは麺も多いし (300グラムとか) 野菜がどっさり載りますから、全体のボリュームがすごいことになります。写真は静岡にありがちなネーミングの「ふじそば」(=富士山盛り)。ここから野菜マシなんて言ったらさらに高さが出ますから、こんど各店で野菜マシを食べつつ、その高さを測ってみようかな。

■清水港海山
ガツ盛りとは少し毛色が異なるかもしれませんが、マグロの巨大な一貫握りをあげておきます。これを食べると、やはりお寿司は一口サイズがいいなとしみじみ思うでしょう。いや、もちろんマグロは美味しいんですけどね。

以上です。写真を見返したらそれだけでお腹がいっぱいになりました。。