タイ:大盛りでもまだ少ない
タイ人の胃袋は小さいのか、タイのバミー (タイラーメン) は1杯の量がとても少ないです。日本のラーメンの半分くらいしかないのではないでしょうか。
なので当然1杯では物足りず、お店を変えて2杯目を食べることもよくありました。カオソーイ (北タイのカレーラーメン) も、外来の海南ヌードルも、ほぼ全て少なめ。
タイに進出していたリンガーハットも、レギュラーサイズはタイ標準量。皿うどんはラートナー (タイのあんかけ焼きそば) と同じ量で、なおかつ値段は2倍でした。
たまに日本でリンガーハットに行くと、皿うどんのボリュームに驚いてしまいます (下の写真)。ラーメンもそう。逆に日本の量は多すぎるような気がします。
そんなタイですが、日本と同じくラーメンにも大盛りがあります。普通盛りはタマダー、大盛りはピセー。
ただしどのお店も必ず大盛りメニューがあるわけではありません。ピセーはスペシャルという意味なので、麺の大盛りではなくトッピングが豪華な場合も。
あらためて考えると、ピセーでもまだ日本のラーメン普通盛りより少なめの量でしたから、タイには真の意味での大盛りがないと言っても過言ではありません。
ウズベキスタン:あるのは小盛りのみ
ウズベキスタンでは、プロフやラグマンなど定番メニューは、1人前 (1ポーション) か0.7人前を選ぶことができます (中には0.75や0.8のお店も)。
最初はたまたまかと思いましたが、行くお店がことごとく1か0.7なので、最近の結論として、これはもうウズベキスタンには大盛りがなく、あるのは小盛りのみなんだなと。
当初、プロフは量が多いなと思いましたが、最初からこれが1人前とインプットされたのでそのまま食べ続けていたら、そのうち当たり前の量になりました。
ある日、「ジャスール」でプロフをテイクアウトして、家で重さを測ってみました。もっとも標準量だなと思うお店で、重さは480グラムでした。(※お店で食べるお皿とテイクアウトの写真を比較)
プロフはお店によって盛りが異なります。たぶん少なめが400〜450グラム、普通が450〜550グラム、多めが550〜600グラムといったところ。
実際、かなり多い方だなと思っていた「イシュティホン」のジギルオシュは、600グラムありました。お肉も多いしこれは大満足。
以前、イシュティホンに一緒に行ったウズベキスタン人が0.7人前を注文し、1人前を頼んだ自分に向かって「お前そんな食うの!?」と半ば呆れていました。
測ってはいませんが、盛りが少なめの「ファイズィ・バランド」は400グラムくらいな気がします。
かなり美味しかったのであっという間に食べ終わってしまい、さらに量が少なく感じた可能性が無きにしもあらず。
WHY?:プロフ vs. 冷凍チャーハン
イシュティホンのプロフをいつも美味しく完食する自分ですが、あらためて600グラムという数値を知ると、ちょっと意外に思えたりもします。
日本の冷凍食品のチャーハンはだいたいどれも1袋450グラムです。なんでもこれで二人前なんだとか。1人前225グラム?そんなバカな・・・。
「少なすぎない?」と思いつつも、冷凍チャーハンは1袋を1回で食べようと考えたことはありませんでした。味が濃すぎ (しょっぱすぎ) るからかな、たぶん。
プロフなら600グラムでもわりと余裕なんですけどね。なんだか不思議な話です。こんど帰ったら冷凍チャーハン1袋一気食いしてみようかな。
まとめ:考察/妄想
タイとウズベキスタン、どちらも大盛りがない国として捉えてみました。しかしそこには大きな違いがあります。
大盛りを頼むことが贅沢だとか貪欲だと受け止められてしまう社会の場合、あまり大きな声で大盛りとは言いたくありません。なので普通盛りが大盛り相当なら、一番良し。
逆に常に0.7人前しか頼まない人がいたら (少食な人には十分な量であったとしても)、なんて慎ましい人だろうと、周囲から褒め称えられるのではないでしょうか。
ウズベキスタンがまだ貧しく社会主義に飲み込まれた時代を考えると、意外とこの考え方は間違っていないような気がします。
逆にタイは、お金持ちはしっかりお金を使うべき、どんどんタンブン (寄付など善行) をすべきと言われています。「ピセー (大盛り)」は声に出したくなるタイ語でしょう。
しかもピセーにしたって食べきれない量ではないしそんなに高くもなりません。良い意味で見栄っ張りの人たちには、ちょうどよい塩梅なのではないでしょうか。
以上、かなり妄想寄りの考察でした。どう思います?