4月に一度「鶏の唐揚げ vs. 揚げ鶏」として、タイやインドネシアで食べてきた揚げ鶏料理と、日本の唐揚げを簡単にくらべてみました。
でもよく考えたら、日本にはもっともっと鶏を揚げた料理があります。この数ヶ月でもあれこれ食べました。
ということで、あらためてそれらをあげ比較して、自分はどれが一番好きか考えてみたいなと。
■アヤムゴレン@インドネシア
様々なスパイスを使って下味をつけます。揚げる時は生地や小麦粉はつけず素揚げ。火を通しすぎてお肉がパサパサのお店も多いですが、ジューシーなアヤムゴレンにあたった時は小躍りするほど美味しいです。



■アヤムタンカップ@インドネシア
アチェ州の揚げ鶏はカレーリーフやパンダンリーフの素揚げを散らしているのが特徴。揚げ鶏と爽やかなハーブの組合せで無限に食べられます。ジャカルタのアチェ料理店でもいただきましたが、どこか物足りなかった。



■ガイトート@タイ
タイの揚げ鶏。こちらも素揚げ。インドネシア人と同じくタイ人もお肉は "よく焼き派" なので、日本人の感覚ではジューシーさに欠けるのが難点。下味はたいていシンプルな塩味で、鶏肉そのものを味わうならガイヤーン (鶏の炙り焼き) よりこちら。




■カオマンガイトート@タイ
タイの海南チキンライス、カオマンガイには鶏肉に衣をつけて揚げたもの (トート) もあります。写真は蒸し鶏と揚げ鶏の合わせ盛り。ガリガリした衣が香ばしく食感も楽しい。普通のカオマンガイに飽きたらぜひこれも。


■テキサスチキン@タイ
タイにはKFCもありますが、個人的には Texas Chicken が大好きでした。衣の味はKFCのようなクセはなく、わりとシンプルに塩コショウ味。鶏肉の美味しさを味わうならこちらの方がおすすめ。いつもスパイシーばかり買っていました。衣ガリガリでうまし。

■CTRフライドチキン@ウズベキスタン
イギリス発祥の世界的チェーン店。ほのかにカレー風味なのが食欲をそそります。鶏を1羽まるごと揚げたチーフチキンなら、全部位の美味しさが味わえます。

■レゼール@ウズベキスタン
Les Ailes (翼) という名のチェーン店。ハンバーガーもあるファストフードショップです。チキンをたまに買っていました。チキンナゲットは、まあ普通。

* * *
さて、ここから日本です。日本で食べた外国の (外国風の) 揚げ鶏も含めます。豚や牛とくらべて、揚げものは鶏肉がダントツでバリエーション豊富ですね。
■唐揚げ
日本全国に名物の唐揚げがありますし、唐揚げチェーン店も百花繚乱です。町中華なんかの唐揚げまで含めたら、世の中にたくさんありすぎて、自分が食べた唐揚げなんて本当にごくわずか。まだ出会っていない、強烈に美味しい唐揚げが、きっとどこかにあるのでしょう。
個人的な好みを言えば、衣は薄めでカリッと、ニンニクよりはショウガが効いていてほしい。塩気と油・脂は控えめで、お肉の味をしっかり感じたい。好きな部位はもも肉。でも揚げたてでしっとりした胸肉の美味しさも捨てがたい。
などとそれらしいことを言っていますが、吉野家の唐揚げで十分美味しいと思う自分がいます。大粒でジュワッと旨味が広がる、ほんのりショウガ風味で飽きの来ない唐揚げです。

逆にニンニクガッツリ、ガブリと噛みつくとピューッと肉汁が飛び散る攻撃的な美味しさの、フタツメ (タンメン屋) の唐揚げ。ショウガ派の自分もこれは認めざるを得ない。

甘辛ダレや黒酢ダレをからめた唐揚げは、ご飯のおかずとして信頼度マックス。写真は大戸屋の「甘からだれの唐揚げ」。衣はなおもカリカリでした。うまし。

大陸系台湾中華の唐揚げはどこもわりと衣厚め、ガリガリ食感でこれもまた良し。下味はニンニク派のお店とショウガ派のお店に大別されます。味塩で食べるのが定番。

■台湾風唐揚げ
大陸系台湾中華のお店では、普通の唐揚げに加え「台湾風唐揚げ」を置いてあるお店も。「台湾風」の定義はよくわかりませんが、八角などあちらのスパイスが香るのがお決まりのようです。口に入れると異国の香りが広がります。

■ユーリンチー (油淋鶏)
実は本国のスタイルとは異なる、日本式中華料理の油淋鶏。鶏の脂も甘酢ダレとネギでさっぱりといただけます。

こちらはメニュー名は台湾風唐揚げですが (@大陸系台湾中華料理店)、見た目と食べた感じは上の写真と同じで、実はこれも油淋鶏?まあ美味しければ何でもいいですけど。

■ジーパイ (鶏排)
くら寿司の「台湾風スパイシー唐揚げ:くらジーパイ (蔵鶏排)」をいただきました。八角などスパイスの香りはマイルド、ザクザク食感の衣は塩気強めで、胸肉は叩きすぎなのかかなり柔らか。100円寿司なので、500円という価格設定には軽い違和感も。サイズもさほどだし。期待し過ぎは禁物。


■チキン南蛮
大判の鶏唐揚げに甘酢をからめ、タルタルソースをたっぷりかけたチキン南蛮は、唐揚げ類の中ではもっともご飯のおかずに適しているのではないでしょうか。個人的にはタルタルチキンと呼びたい。


■手羽先唐揚げ
メニューに「鶏の唐揚げ」とあったら普通はもも肉か胸肉で、手羽先はまた別ものです。骨が多くお肉少なめですが食べやすく、また味も濃いので満足感は高め。下味はシンプルに塩コショウが一番。

■チキンカツ
唐揚げの薄い衣が中華風だとしたら、こちらは卵とパン粉を使った洋風の仕上がり。カラッと香ばしく揚がった衣はサクサク食感で、モダンな洋食イメージです。ジューシーなもも肉か、しっとりした胸肉か、気分次第で食べ分けたい。食べるならやはりトンカツ屋でしょう。値段がトンカツより安いのもありがたい。


■とり天
セルフ式のうどん屋でしか食べたことはありませんが、そんなお店ではいつも頼む鶏の天ぷら。どのお店も胸肉 (またはささみ) でしょうか。唐揚げと違ってずっと優しい味わいが、和風出汁のうどんに合うんですよね。天ぷらは蒸し料理、なんてことを聞いたことがありますが、まさにそんな味わい。

■山賊焼き
山賊焼きにもふたつあるそうですが、自分がいただいたのは小淵沢の駅そば店で、信州の衣がカリッとしたタイプ。かなりニンニクが効いている衣は分厚くて、これは天ぷらの仲間ですね、あるいはフリッター。美味しかったです。

■ヤンニョムチキン
吉野家で食べた「ヤンニョム唐揚げ丼」がどうにも納得行かず、その足で市内の韓国スーパー Yes Mart に行き、店内ショップで本場レシピのヤンニョムチキンを買って帰りました。やはり正解はこっちだろうな。真っ赤なタレでビタビタですが、衣はカリッとしたままなのがグッド。


■コンビニチキン
ちょっとした勢いで、セブンのナナチキ、ファミマのファミチキ、ローソンのLチキを食べくらべてみました。
ナナチキは小ぶりながら厚みがあるので一番鶏肉を食べている感覚がありました。Lチキは衣が分厚くモッサリ、また塩気も強いので、口の中は圧倒的に衣の味でした。
ファミチキも衣は厚かったですが、お肉の味わいも適度に感じられ、1個のサイズも大きめだし、一番バランスがいいかなと。
じゃあ自分は今後どれを買うかと聞かれたら、うーん、スーパーでお惣菜を買った方が満足感はあるかな。実はコンビニチキンは普段まったく食べないので。


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以上、出揃いました。この中で一番を選ぶなら、うーん、悩む。。でもご飯のおかずならチキン南蛮かな。タルタルソースの力も大きいですが。
唐揚げは店舗によって味付けも食感も様々なので、なかなか決め打ちが難しいです。揚げたてか、そうでないかもだいぶ大きい。揚げたてなら正直なんでも美味しいです。
素揚げ部門なら、バンダアチェでいただいたアヤムタンカップ。これは決まり。アチェはジャカルタよりご飯が美味しくて、いつも楽しみでした。
チキンカツになると、だったらチキンカツカレーの方が美味しいなと、そんな思考になってしまうので、単体ではどこか物足りなさを感じてしまいます。あとはどうしてもトンカツとくらべてしまうこともあり。
今もっとも興味があるのがジーパイ。台湾旅行したいな。本物を食べてみたい。その前に横浜あたりに行ってみようか。