A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

個人的懐メロ8選(アジア・中東・アフリカから)

ブンガ・ダリア

ブンガ・ダリア (Bunga Dahlia ダリアの花) は、インドネシアの歌手スウディア・ハサナ (Su'udiah Hasanah) による、インドっぽい太鼓のリズムがクセになるダンドゥットというジャンルの楽曲です。

自分がこの曲を聴いたのは、他の多くの日本人と同じように「スネークマンショー」のセカンドアルバム「戦争反対」です。アルバムの内容が内容だけに、音量小さめでこっそり耳を傾けて、毎日のように聴いていました。

そのため余計に曲のメロディーが鮮明に入り込んで、今もずっと頭の片隅から離れません。民族音楽 (異国の楽曲) が好きになったのは、間違いなくこの曲からです。演歌っぽさがあるせいか、日本人にもとても耳障りの良い曲です。まさに彗眼の選曲。

ヤー・アナー・ヤー・アナー

ヤー・アナー・ヤー・アナー (يا أنا يا أنا 私は 私は) は、レバノンの偉大な歌手フェイルーズの代表曲のひとつで、モーツァルトの交響曲第40番第1楽章にアラビア語の歌詞をつけたものです。

アラビア語を学んでいた学生時代、フェイルーズの楽曲の歌詞はよく授業で取り上げられていて、初めて歌を聴いた時は、その神々しく神秘的な歌声に衝撃が走りました。

その流れでこの曲も知りましたが、去っていった恋人を想う切ない歌詞は、モーツァルトのメロディーとも奇跡的なマッチングを見せています。透き通るように美しいフェイルーズの歌声から、これが正解なのではと納得するほど完璧な1曲です。

アッラーファ

アッラーファ (عرافة 女性占い師) は、スーダン出身の音楽家ハムザ・エル=ディン (حمزة علاء الدين) がウードを弾きながら飄々と歌い上げる、まるでナイル川の水音が聞こえてきそうな、叙情に満ちた楽曲です。

日本では1990年に発売されたアルバム「ナイルのうた」に「アラファ (Arafa)」で収録されています。この頃はサウジアラビアの首都リヤドにいましたが、枯れた味わいの歌声とウードの音色に、すっかり虜になってしまいました。

その後エジプトの首都カイロに住むことになり、ナイル川上流域のアスワンまで旅行することができました。日が傾きかけた夕刻、小さな木造の帆船ファルーカに乗り、風に揺れるナイルの水面を目にした時は、楽曲がより一層心に染みたのでした。

Agne Anko(アー・ニャンコ?)

Agne Anko (読み方・意味不明) は、マンデ系ギター音楽の巨匠として知られるギニア出身のカンテ・マンフィーラ (Kante Manfila) による楽曲です。砂漠のブルース (Desert Blues) というアルバムに収められた1曲として聴きました。

今もネット検索しましたが、やはりタイトルの意味や現地語の読み方はわかりません。けれども自分としては、歌詞の内容はわからずとも、のんびりしていて心地の良い楽曲の雰囲気が大好きです。

こんなことを書くと歌詞の意味を知っている人からは怒られそうですが、自分は勝手に「ニャンコの歌」と名付けています。のどかなメロディーに乗せて、次のように歌われているからです (自分にはこう聞こえてしまう・・・)。

ニャラビ・ニェレレ・ニェレナボ
アー・ニャンコ・ニャニャニィア・ニェレレ
ガニニョ・ニェレレ・ニェレナボ
アー・ニャンコ・アー・ニャン

てな感じでやたらニャンコと言っているのが可愛くてグー。実際に動画を観れば、きっとわかってもらえるはず。誰か歌詞の意味を教えて。。。

アーヤ・モーサム・ドスティ・カ

アーヤ・モーサム・ドスティ・カ (Aaya Mausam Dosti Ka 友情の季節が来た) は、1989年のインド映画マイネ・ピャール・キャ (Maine Pyar Kiya 私は愛を知った) の中の楽曲です。映画の大ヒットとともに、この曲も人気を博しました。

サウジアラビア時代、レンタルビデオ屋で借りて観るインド映画は、数少ない娯楽のひとつでした。たくさん観た中で、インド人店員もお墨付きの本作は、インド映画の魅力を知るには十分な良作でした。

あらゆるインド映画の劇中歌はほんの数人のプレイバックシンガーにより歌われていましたが、本作の女性パートは最も有名な歌手ラタ・マンゲシュカル。ストーリーも楽しめたし、主人公2人 (サルマン・カーン、バーギャシュリー) の初々しくも情熱的な演技が素晴らしかったです。

歌良し・本良し・俳優良し、三拍子揃った名作です。近年はYouTube動画でも観られるようになり、散々聴いているうちになんとなく歌詞を覚え (超うろ覚えですが)、今も時々鼻歌で出てきます。

アイネ

アイネ (አይኔ 私の目) は、エチオピアの歌手シュワンダイン・ハイル (ሸዋንዳኝ ሃይሉ) が歌う楽曲です。「私の目」とは感情的な場面でよく聞かれ、驚きや悲しみ・苦しみを表す感嘆詞としても使われます。

この歌は2005年頃アジスアベバで流行していて、たいしてローカルテレビを見ない自分の耳にも入ってきました。日本で言えば昭和のムード歌謡といった雰囲気が濃厚に漂う1曲で、日本人は懐かしさを感じるのではないでしょうか。

ちなみに当時のエチオピアでは「くちなしの花」(渡哲也 1974年) の曲 (歌なし) が毎日のようにラジオで流れており、エチオピア人はみんなエチオピアの曲だと信じていました。エチオピアの歌は演歌っぽくマイナー曲調も多いので、そう言われても違和感ありません。

ハッピー・ハッピー・トンガ

Happy Happy Tonga は懐メロと言うには新しい曲で、2008年にトンガ人のアンジェラ・アフェアキ (Angela Afeaki) が発表した1曲です。

1773年、キャプテン・クックの来航によりトンガは「フレンドリー島 (Friendly Islands)」と名付けられましたが、現在もそのままの雰囲気を残しています。

曲調は軽やかで穏やか、おおらかなトンガの国民性をそのまま表しているようなハッピーソングです。なんとも陽気なメロディーが最高!

サネーハー

サネーハー (เสน่หา 魅了する愛・惹かれる心) は、タイの歌手スリサライ・スチャウット (ศรีไศล สุชาตวุฒิ) が、愛の素晴らしさと残酷さを情感たっぷりに歌い上げた楽曲です。オリジナルは1966年に男性歌手によりレコーディングされたもの。

自分はタイ映画「人肉ラーメン (Meat Grinder)」で聴きましたが、劇中で効果的に使われた際は、こちらも画面に吸い込まれるようでした。エンドロールで再び流れた時は、ちょっと感動も。

検閲でカットされまくったゴリゴリのホラー映画なのに、センチメンタルスプラッターとでも形容したくなるような、涙なしには観られない哀感漂う秀作でした。

映画レビューはコチラに書きましたが、歌詞の意味にも触れています。当時は劇中の英語字幕を思い込み (思い入れ) で日本語に直しましたが、もう少しちゃんと訳しました。

♪ララーダダー、ララーダダー

愛よ
あなたは風に乗ってやって来たの?
私の心を乱し夢中にさせる

この愛は本物?
それともただの戯れでしょうか
あなたと目を交わすだけで
私の心はかき乱される

♪ララーダダー、ララーダダー

私の心を哀れんで
二度と深い傷を刻まないで
初めての恋で涙に暮れた私
もしまた裏切られるのなら
きっと私は死んでしまう

以上、各国から個人的懐メロ8選でした。