旅行でも赴任でも、その国に行くことになったら一応数字くらいは現地語で覚えるものです。
現地にいる時は数字も自然と口をついて出たものですが、今となってはだいぶあやふや、覚えていても1・2・3がせいぜいだったりします。
あらためてこれまで住んだ国の言葉で数字を、ゼロと1から10を表にまとめてみました。ウズベキスタンはロシア語と半々くらいだったのでロシア語も追加。
アラビア語は昔ちゃんと学習したので、今はもうすっかり中東とは縁がなくなりましたが、えらいものでまだしっかり覚えています。
中東4ヶ国に滞在したあと行ったエチオピア (アムハラ語) は、数字がアラビア語に近くて、思っていたよりすんなり覚えることができました。やはり同じセム語ですからね。また、普段の生活では英語がまったくと言っていいほど通じなかったので、こちらがアムハラ語を覚えるしかありませんでした。なので滞在中はけっこう話せていたつもりです。エチオピアを離れたらあっという間に忘れましたが。
大洋州はポリネシアのトンガとフィジーですが、数字は発音が近いものもあり、これも連続して覚えることができました。ただし両国とも英語がとてもよく通じたので、現地語を学習するモチベーションは低かったかも。英語だけでもぜんぜん困らなかったです。
昔アラビア語を学んでいた時、インドネシアからの留学生とよく遊んでいて、その時に覚えた簡単なインドネシア語は、数字も含め意外と頭に残っていたようです。もともと学習は容易な言語と言われていますが、インドネシア滞在中、必要最低限の会話はわりとできていたような気がします。あまり英語が通じなかったのもあり (とくに地方州は全然)。
その後タイに行き、言語体系がまっくた違う上、文字が独特で発音も特殊、世界的にも習得が難しいと言われるタイ語には本当に苦労しました。自分の行動範囲 (B級グルメやお寺巡り) では英語がほとんど通じなかったので、いつも会話の準備をして出かけたものです。でもまあ話せるうちには入らないくらいのレベルでした。
数字の発音は単純でしたが、タイ文字の数字があり、それはもう覚えるのは放棄してしまいました。メニューが読めないと食べたいものを注文できないので、タイ文字の読み方だけはがんばって覚えましたよ。ただし本当に料理名だけ。
ウズベク語にはアラビア語由来の単語が1割くらいはありましたが、数字はほぼトルコ語でした。ウズベク語の数字はサクッと覚えたものの、バザールやレストランでは表示・メニューがキリル文字、店員はロシア語ということも多く (たぶん半々かそれ以上)、ウズ語とロシア語で瞬時に頭を切り替えなければならず、これまでで一番苦労したかもしれません。ロシア語の発音がまたねちっこくて覚えにくかったし。
頭の回転が悪くなったせいもあって、言語面ではウズベキスタン生活は本当に大変でした。ほとほと疲れてしまったある日、タクシーで運転手からずっと話しかけられるのが嫌になり、(質問の意味を推測して) こちらからはアラビア語で返答するようにしたことがありましたが、運転手も意外とわかってくれたようで、思ったより会話が続きました。
そうなんですよね、みんな普段からコーランを読む (または最低でも聞く) ことはしているわけですから、もっとアラビア語がわかってくれてもいいはず。本当に、もう少しアラビア語が通じたらなあと、それだけは残念でした。