日本でこの1ヶ月ほど、今までを取り返すようにラーメンをよく食べていますが、スープも麺もトッピングも、ひとつとして同じものはありません。
それだけ各店ともこだわりをもってラーメンを作っていますし、それゆえ自分好みのお店を探す楽しさがあります。
テレビをつければグルメ番組ばかりやっているのも、日本ぽいなと思います。自分もけっこう知識が増えました。
ラーメンの麺ひとつとっても、小麦粉の種類・ブレンド・加水率・打ち方・切り方など、こだわりポイント満載。
最近食べたラーメンの写真をいくつか。「この麺が食べたい」と麺目当てでラーメン店を選んだりも。
■峠のラーメン:手打ち麺
■綾川:青竹手打ち極太麺
■豚山:二郎系ワシワシ麺
■李家:刀削麺
さて、これがタイラーメンとなると、実は大きな特徴が。それは、麺の種類を選べるお店が多いということ (たぶんほとんど)。麺の種類をザッとあげてみると:
①バミー:卵麺 (細麺)
②センミー:ライスヌードル (細麺)
③センレック:ライスヌードル (中細)
④センヤイ:ライスヌードル (幅広)
⑤ウンセン:春雨
⑥クイチャップ:ライスヌードル (カールした麺)
⑦センプラー:魚肉麺
⑧ギアムイー:ライスヌードル (中細・短め)
⑨シャンハイ:春雨 (幅広・緑色)
⑩インスタントラーメンの麺 (主に「ママー」)
メニューにはこのように (↓) 記載されています。
店頭または屋台に麺の実物が見えるように置かれていることもよくあります。
もうひとつ、「カノムジーン」という素麺のようなお米の麺もありますが、これは白ご飯 (普通米・もち米) と肩を並べるもので、タイラーメンでは使われないと思います。カレー (スープ) と合わせるのが定番。
では麺それぞれの実例を。自分がバンコクで食べてきたものです。バミーは多少のバリエーションがありました (極細・細・細平など)。
■バミー
■センミー
■センレック
■センヤイ
■ウンセン
■クイチャップ
■センプラー
■ギアムイー
■シャンハイ
■ママー (トムヤムママー)
タイラーメンは汁麺でも汁なしでもバミーがもっともポピュラーだと思いますが、もちろん好みは人それぞれ。自分もたまには趣向を変えて、センヤイなどにしていました。
また、タイラーメンのスープは味付けが控えめで、自分でテーブル調味料を手にとって調整するのが普通。
なので、どのお店に行っても概ね自分好みの味わいにしていただくことができるわけです。
ただし、だったらどこで食べても同じ、というわけではなく、やはり人気店もあれば不人気店もあります。
インスタントラーメン (袋麺) の麺を使っている、トムヤムヌードルの大人気店もあったりして、「なんでわざわざインスタント麺を?」と不思議に思うこともありました。
とにかく日本とは大違いですね。日本は麺の種類を選べるお店もたまにありますが (せいぜい細麺or太麺)、基本は店主入魂の1杯をそのまま味わいます。
とくにひと口目を食べる前にコショウやお酢を入れるなど、日本ではマナー違反と言われてしまうでしょう。
一方のタイは、良くも悪くもお客任せ。麺は選べて当たり前だし、味付けも好きなように食べればいいじゃん、という寛容な精神です。
どちらが良い悪いではありません。でも時々、タイのあのゆるい感じが懐かしく思い出される今日この頃です。
ごくたまに、ルールが厳しいラーメン屋ってありますからね。二郎系のコールなんてほぼ呪文だし。。