「中国四千年喇家拉面 (ラージャーラーメン)」という中華料理屋に行ってきました。市の中心部からは少し離れていますが、地下鉄チロンゾール駅から徒歩8分 (550m) と、アクセスは悪くありません。
店内は予想よりずっとちゃんとしていてきれいでした。日曜日のお昼時、他にお客さんは見当たらず。経営大丈夫かな。中国人観光客とかここまで来るのだろうか。
店名からしてラーメンがメインのお店かと思っていましたが、メニューは他にもいろいろありました。ただし「清真料理」なので豚肉はなし。とりあえず麺のページを抜粋。拌麺 (ラグマンと記載) が多い。
ウイグル名物ダーパンジーもあります。ここのは最初から幅広の麺が敷き詰められているようです (⇒大盤鶏過去記事)。
さて、初訪問なのでオーダーは基本の清湯牛肉麺を (32,000スム/390円)。見た目もしっかりしていて、スープ、麺、具材、どれをとっても不満のない美味しさでした。
メニューに記載のとおり、麺は5種類の太さがあるようです。とくに指定はしませんでしたが、細麺が出てきました。細いのにしっかりコシもあって、食感は抜群でした。
後半はテーブルに置いてある自家製辣油で味変。蘭州ラーメンは「一清二白三紅四緑五黄」ですからね (⇒コチラ)。辣油の紅で完成です。
せっかく遠くまで来たのでもう一品と思い、麻婆豆腐を頼みました (68,000スム/820円)。見た目は真っ赤ですがそこまで激辛ではなく、味噌感強め、旨味が感じられて美味しかったです。
豆腐はやや水分少なめの木綿豆腐、悪くなかったです。花椒の味と香りはしたけれど、粒は見当たらず。コリアンダーシードやピーマンがなんとも西域っぽかったです。
店内には「シルクロードの牛肉麺」を説明したパネルが。ラクダと砂漠の画を見ながら食べるラーメンは、おつなものでした。
外に出たら「花椒油」の空き箱が。なるほど、これを使っているのか。生のスパイスをキープするのも大変ですからね。何も使っていないお店よりはぜんぜんマシ。
ということで、かなり満足感が高いお店でした。ここはまた麺を食べに行きたいなと。ちなみに「喇家」は世界最古の麺が発見された土地として知られているそうです。
■麺の発祥 (Wikipediaより抜粋)
麺の主たる原料である小麦は東地中海沿岸 (イラン西部、イラク東部、トルコ南部および東部) が起源とされ、最初に栽培が行われるようになったのはメソポタミアで、紀元前9000年~7000年頃と考えられている。
そのまま食すことに適さない小麦は、食感などを求め粉を練って生地を作りパンとして食す方法や、練った生地をちぎってすいとんのように食す方法が広まり、その過程で細長く形づくられたものが麺にあたると考えられている。
中国大陸に小麦が伝わったのは前漢 (紀元前1世紀前後) 時代に西方との交易路が開けてからであると言われているが、他の穀物を使った麺が地中海地域で小麦粉のものに変えられた可能性も考えられる。
現在までに発見された最も古い麺類の遺物は、中国青海省民和回族トゥ族自治県の「喇家遺跡」で発見された。これはおよそ4000年前のものであり、麺は小麦粉ではなく粟で作られていた。