A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

トンガとフィジーのコンビーフ(再録)

4月6日は「コンビーフの日」だそうです。ということで、過去記事からトンガとフィジーのコンビーフに関連したものを再録 (多くはブログ引越し時に削除していたもの)。こう考えると、大洋州の生活ではコンビーフが身近でした。

コンビーフ特盛 (トンガ)

トンガ人がぶくぶく太ってしまったひとつの原因に、ニュージーランドから入ってきたおいしいシピ (羊肉) とコンビーフがあるのは間違いありません。

特にシピはルー (タロイモの葉っぱ) で包みこんで蒸し焼きにすると、本当に美味しいです。中東のヒツジも美味しいけれど、こちらもなかなか。

コンビーフは6lb (6ポンド=2.7kg) 缶もあったけれど、さすがに大きい。特盛ですね。でもいつか買ってみたいです。

学生時代、インドネシア人の友達が教えてくれたコンビーフご飯を、今日は久しぶりに作ってみようか。

威風堂々コンビーフ (トンガ)

ついに買いました、コンビーフの6ポンド缶。
見てください、この威風堂々とした姿。
さすがに、自分で食べるためではなく、
オフィスのクリスマスプレゼント用。
トンガ人が好きな PALM を選びました。
けっこうお高いです、2100円くらい。
喜んでくれるといいんだけど。

コンビーフ vs. コンマトン (トンガ)

トンガ人が大好きなコンビーフ。スーパーマーケットの棚には6ポンド缶までずらりと並んでいます。もちろんすべて輸入品。ほとんどはニュージーランド製品です。

最近、コンビーフならぬコンマトンがあると聞きつけて、町のあちこちを探してみたところ、ようやく実物を見つけたのでさっそく購入し食べ比べてみました。

まず、コンビーフは日本の安い缶詰とは大違いで、ゴロッとした肉がパンパンに詰め込まれていました。細い繊維状の肉はあくまで隙間を埋める役目。主役は肉の塊です。

これは美味しい。数あるブランドの中から、トンガ人が一番好きなものをお店の人にきいて買ったのもよかったです。ちょっと脂っこくてしょっぱいですが、そのままパクパク食べられました。

ほとんどクセもなく、旨みが口の中にジュワーッと広がります。ジャガイモとの炒めものやロールキャベツ、野菜スープなどなど、いろんな料理に使えそう。ヤム芋とまぜてお好み焼きもいいかも。食材としてはきっと優等生ですね。

で、いよいよコンマトン。缶切りをプスッと刺してみると、たちまちフワッと香る獣のにおい。うーむ、これはなかなかの難敵か。。キコキコと缶切りを一周させ、フタをパカッと開けると、あーもう、ムムムーなにおいです。

見た目からしてかなり脂多め。コンビーフと違ってあまり肉の塊感はなし。ほとんどはほぐされた細い肉。パクリとひと口。うーん、ヒツジくさい。。これ日本人には無理。。

しかしこちらも長い中東生活を経験した身、ヒツジこそ最上のお肉と信じているわけで、「でもボクは好きですけどね」 なんてことをサラッと言いたいんです。言いたいんですが、しかし、うぅぅ。。

結論としては、コンマトンはたぶんこの先も日本どころかトンガでもブームになることはないだろうな、と感じました。ま、好き好きなんでしょうけどね。

写真の一番下はニュージーランドで買ったヒツジのタン (舌) の缶詰。試食は次回。

コンビーフ食べ比べ (トンガ)

体に良い要素が何ひとつないのは百も承知ですが、いつかやらねばなるまいと勝手に決めていたコンビーフの食べ比べ。ファレコロア (雑貨屋) によったら手頃なサイズのパッカンのやつが3個あったので、意を決して緊急購入!

1. ソールズベリー (Salisbury)
 ・ニュージーランド製コンミート
 ・調理肉75%(ビーフ、マトン)、牛ハツ、塩

2. パーム (Palm)
 ・ニュージーランド製コンビーフ
 ・ビーフ、水、塩

3. イクナ (Ikuna)
 ・フィジー製コンビーフ
 ・ビーフ、水、塩、砂糖

自分の好みでいえば2→1→3。トンガ人も多くが2を好き。比較するまでもなく2の圧勝かと思われますが、中には1をすすめるトンガ人もいます。ただし1はビーフ100%ではないので比較しづらいですね。

個人的にはハンバーグも合挽きが一番好きですが、やはりビーフ100%ハンバーグの権威は絶大なものがあります。合い挽きのほうが美味しいだなんて、口が裂けても言えません。

1はお肉がまざっている分、飽きずに食べられると思います。「あ、ハツ!」なんて口の中で感じながら食べるのは楽しいもの。塩分も控えめで好感触。

ただし、2はさすがの絶対王者。塩分やや高めながら、味のキレ、コク、お肉感、どれをとっても完璧です。

写真でもわかる通り、結局一番パクパク食べてしまいました。血液が急速にドロドロになるのを感じたため (←気のせい)、なんとか箸を止めましたが。

さて、問題の3。特筆すべきはパッケージに「For the People of Tonga (トンガ国民のために)」と書かれていること。何かトンガ人向けに特別な味付けが施されているのでしょうか。

残念ながらそのようなキラリと光る部分は感じられませんでしたが、ひと言で言えば、普通。たぶんコンビーフのもっとも一般的な味。ちょっと脂臭くてもっさりしていて、輪郭がぼやけたようでいてやはりそれこそコンビーフの味だと納得するあの感じ。

本当はお肉が食べたいんだけど、お金もないし今日はコンビーフで我慢すっか、というあの学生時代の味です。

そう、ポイントはそこかもしれません。2のパームは、お肉ではなくあえてこれを食べたいと思わせる、強烈なごちそう感覚がありました。

それに比べたら1のソールズベリーはやや劣りますが、味が豊かなので食材として重宝されるのがわかります。3のイクナはその点まだまだ伸びしろがありますね。今後に期待です。

なーんて、わかったようなことを書きましたが、本当はノザキの馬肉が入った安いやつ (ニューコンミート) が好きなワタクシでした。

本日のMHCC@スバ (フィジー)

本日、スバのスーパーマーケット「MHCC」で見つけたものあれこれ。

1. イスラム教徒用コンビーフ
いわゆる「ハラール」のコンビーフ。あるんですね、こんなのが。というか、PALMの普通のコンビーフと何が違うんだろう。普通のはポークエキスを使ってる? ハラールはアッラーの名を唱えて牛を屠殺した?いずれにしても、コンビーフといえばやはりPALMがおすすめです!

2. パルサミ
タロイモ (里芋) の葉っぱ。トンガでもよく食べますが (向こうでは "ルー")、さすがフィジー、缶詰があるとは。もちろんフレッシュな葉っぱとは程遠いですが、長期旅行に出かける時など、ホームシックにならないよう、お守り代わりに持っていくのはありかも。

3. ココナッツオイル
これがなんと調理用。しかもいろんなブランドあり。あれ?これは黄色いな。他にも透明なのがあったけれど。それにしてもカロリー高そうだなあ。

4. もやしの缶詰
世界にはもやしの缶詰まであるんですね。そこまでしてもやしを食べたい人っているのかな。シャキシャキ感とかあるんだろうか。

5. スパゲティの缶詰
海外では珍しくもなんともない、スパゲティの缶詰。その昔カタールに行った時 (海外初赴任)、しばらくこれにお世話になりました。青春の味。いや、若き日々の、わびしい思い出の味。。パスタは当然ながらのびきっていて、普通のスパゲティと思って食べると衝撃を受けますが、まあ、これはこれで慣れれば美味しいものです。

6. エビ並べました
いや、整然としてきれいはきれいなんですけど、なんだかすでに食材というより、オブジェあるいはシュールなアート作品になっているような気が。。やるな、フィジー人。

コンビーフのおはぎ (フィジー)

おはぎの会に誘われ、なぜだかコンビーフを思いついてしまった自分。もちろん自身、初の試み。

『コンビーフのおはぎ・・・』

うん、イメトレでは見た目もバッチリ。シミュレーションは完璧。

というわけで、みんながあんこを作っている横で、ひとり勝手に作ってしまいました。

コンビーフは包丁で細かくし、みじん切り玉ねぎ、オリーブ油、白コショウを入れ粘りが出るまでかき混ぜます。丁寧にご飯に纏わせたら完成。

予想どおり、これがなかなか美味しかったんですよ。最初は怪訝な顔をしてつまんだ人たちも、即座に笑顔になりました。

トンガでコンビーフの美味しさに目覚めて良かった。