A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

フィジーで食べた麺料理

昨年ブログを引っ越す際、全部を移すのは大変だなと、思い切って端折ってしまった記事も多いのですが、フィジーのグルメ記事のうち中華料理系もバッサリ切ってしまったもののひとつです。これから「最も美味しい料理」をまとめていこうと考えているところ、麺料理も一大ジャンルですから、やっぱり再録しておこうと思った次第。とくに「上海」の炸醤麺は今でもその味を思い出す、個人的にかなり上位の料理なので。以下、2013~2014年過去記事の再録です。

ヌードル考 Part-1

麺が好きです。米、パン、麺ならだんぜん麺。毎日食べても飽きることがありません。実際、この土曜日は昼うどん、夜冷やし中華。日曜日は昼ラーメン、夜そば。月曜日は昼中華麺、夜ピザ (あ・・・)、火曜日 (今日) は昼アジア麺、夜中華麺✕2 (←後述)。

ということで、意外と麺を食べる機会に恵まれているここフィジー (首都スバ) で、この2ヶ月間に食した麺を一挙大公開。

韓国麺 (ちゃんぽん)@ブルーバード
お昼にここのフードコートに行ったらほぼこれを食べています。15回くらい食べているかも。辛いスープと細めのきしめんがよくあいます。野菜もシーフードもたっぷり。たっぷりすぎて麺が見えません。値段は約500円と、今回の中では一番高価。そりゃあ美味しいに決まっています。唯一の難点は、白いワイシャツが台無しになること。真っ赤な汁がシャツに飛ぶ率、120%!

牛肉麺@MHCC
MHCCの3階のフードコートにあるお店。400円でとにかく牛肉が山盛り。体調が万全でないと食べきれないほど。お肉はとってもやわらかジューシー。味がよ~く染み込んでいます。牛肉麺は基本、濃い目に味付けされたお肉と、あっさりスープという組み合わせが多いです。なのでスープそのものは頼りない。でも、トータルバランスはバッチリです。麺は太めのきしめん。ゆで加減も良し。

鶏肉麺@MHCC
上の牛肉麺と同じお店。牛肉はちょっと重い、という時に最適です。スープはたぶん牛肉麵と同じなんでしょうけど、鶏肉だとまた味わいがちがいます。見た目からあっさりしすぎと思いきや、これはこれでしっかり美味しいです。麺もしこしこ。どれか毎日食べ続けろと言われたら、これを選ぶかな。380円也。

ラクサ@88 (MHCC)
MHCCの3階に立派な店をかまえる中華料理店「88」。火曜日と金曜日のお昼にラクサを食べることができます。アジアの本格的ラクサにくらべると、やっぱりちょっと違うのかなと思ったりもしますが (ここのはどちらかというとグリーンカレーに近い)、こういうアジアの味は大好きなので、けっこう通っています。麺が細いビーフンしかなくて、鶏の唐揚げ入りしかないのはちょっと残念。シーフードがあればもっと人気がでると思います。400円。

プデチゲ@店名ド忘れ
スバに2軒ある韓国料理店のひとつ。プデチゲのB級グルメ的な美味しさはもはや語る必要もありませんが、やっぱり麺があってこそのプデチゲですよね。でもここのはちょっと麺がゆで過ぎでした。どうせ鍋で煮込むのだから、固めかむしろ乾麺のまま放り込んでくれてもよいくらいです。どうもフィジー人は麺をゆで過ぎる傾向が。

パッタイ@シタール (ナンディ)
ナンディ出張の際に食べたパッタイ。うん、タイの味です。それだけでうれしい。いや、実際に美味しかったです。

チキンヌードルスープ@チョップスティック
スープはクリアーでごくあっさり。というかほとんど味がない。でもコクがないわけではないので、醤油とか足せばまあまあイケます。チキンがジューシーで味・食感ともにとってもいい感じ。けれども麺は、、、ひどい! 安いインスタントラーメンをゆで過ぎた感じ。さらにツルツル感がなさすぎて、もはやすすれません。250円だからな。こんなもんかな。

ミックスヌードルスープ@ヤンさんのお店
運ばれてきた器を見て、心が躍りました。蒸し鶏、煮込み牛肉、チャーシュー、ワンタン! 麺も見た目良さそうだし、これは大当たりか!とはやる気持ちを落ち着かせ、まずはゆっくりスープをひと口。ん? 思ったより普通? 中国ラーメンにありがちな、あっさりが取り柄のチキンスープです。気を取り直して麺をひと口。あれ? ゆで過ぎ? しかも麺が極端に少ない。いやいや、まあね、勝負は具だよ、具。そう思った通り、お肉はどれも本当に美味しかったです。でも、ワンタンはいまいちかな。お肉からダシも肉汁も出きっちゃった感じ。惜しいな。麺がアルデンテだったら通うのに。400円。

牛肉麺@ヌードルキング
実はここは「まずい」と有名なお店。怖いもの見たさもあって、ついにチャレンジすることに。ただ、本当にまずかったら、かなり凹んだ気持で今日一日を終えなければなりません。ということで、まずはおさえで前評判の高いヤンさんのお店に行き、そこで一回夕飯として満足した上でヌードルキングに突撃しようと、そう思っての2軒ハシゴだったのです。

結論から言うと、逆の意味で評判になるのがよくわかりました。これは日本人には辛い。スープは茶色ですが、味はほとんどありません。牛肉麺なのであっさりスープが既定路線だといっても、これは味がなさすぎ。その上、やたらとクローブが効いています。クローブってあれです、歯医者のあの臭い。そこにパクチーがどっさり。煮込み牛肉は悪くないのですが、これも意外とあっさり味。つまり、食べている最中、歯医者とパクチーの臭いしかしない。その上、麺の量がすっごく多い。やや粉っぽい、重くてパンチのある麺です。食べても食べても麺が減りません。さすがにちょっと半泣きでした。

これで300円か。。。中国には10億も人がいるわけですから、向こうでお店をやったらものすごい人気店になるかもしれません。パクチー好き、歯医者好きだってたくさんいるでしょう。もっさりした麺も、香港で人気の上海料理屋で食べたものと似ていたし。世の中に、まずい料理などありません。あるのはただ個人の好き嫌いだけ。でも、、、ほとんど残してしまってごめんなさい。

ヌードル考 Part-2

昔からよく言えば短期集中型で、まあ悪く言えば飽きっぽいってことですが、何かこれをやろうと決めたらけっこう突っ走ってしまうところがあります。サウジアラビアでは離任3ヶ月前になって急にレストランガイドを作ろうと思いたち、昼夜問わずあちらの店こちらの店と通った結果、あっという間に10kg近く太ってしまいました。

ということで、ここフィジーでは現在、ヌードルに全身全霊を傾けています (←大げさ)。その結果、前回から短めのインターバルで、また少し紹介するお店ができました。今回の白眉は「上海」のジャージャー麺。

韓国麺 (ちゃんぽん)@Korea House
ちゃんとした韓国料理のお店。やや細めの平たい乾麺は柔らかめに茹でられ、喉ごし良好。見た目より辛くないスープはちょっとコクが足りないです。具はまあまあ。でもこの値段 (800円) なら、ブルーバードのいつものお店でちゃんぽん食べるかな。あちらはもっと味がありました。たぶん調味料だけど。でもそういう味に慣れてしまった自分には、ここのはかなり物足りないのでした。実は美味しいと評判のジャージャー麺目当てに行きましたが、この日は作れないとのことでした。残念。

トマトパスタ@Bad Dog
ウワサのパスタをいただきました。こんなに都会のスバですが、どこもパスタがイマイチなんだとか。ふむふむどれどれ、ひと口パクリ。うん、確かにイマイチ。コクがないし塩が効いていないしパスタ茹ですぎだし、よく見たらひび割れて欠けたパスタを使っているし。チーズもイマイチだし、総合評価はイマイチ中のイマイチでした。ある意味してやったり。でもこれで900円だと?

カルボナーラ@Bad Dog
カルボナーラって意外とどこで食べても「あれ?」って思うことがありますが、たぶんオリジナルのカルボナーラというものがあって、それは生クリームを使わない (卵黄のみ) とかそんな感じだったと思いますが、まあとにかく地域によってけっこう違うよなというのが自分の印象。だからどんなのが出てきてもOKと思っていたのですが、このお店は見た目すごく普通のが出てきました。けれども味は、うん、やはりイマイチ。味がしないんですよね。フィジー人はパスタに塩は不要と考えているのかな。900円。

ミックスヌードルスープ@ミン・フェン
いや、悪くないですよ。具は立派のひと言。鶏肉団子も手がこんでる (正直味は微妙だけれど)。スープはかなりあっさりですが、すでにこういう感じが中華圏ではスタンダードなんでしょうし、麺もつるつるで悪くない。でも、たぶんもう行かないな、400円だし。

雲呑麺@MHCC
MHCCの3階のフードコート。あっさりだけれどコクのある透明なスープ。麺はつるつるの喉ごし。刻みネギが王道の雰囲気をかもしだしています。肝心のワンタンはというと、、、うーん、評価が分かれるかなー。ちょっと味が抜けていました。豚肉だとは思いますが、鶏肉のようにあっさり。もしかして鶏だったのかな。まあ無難といえば無難なんですけどね。400円。

ミックスヌードルスープ@海の近くのフードコート
まずひと目見てわかるとおり、とにかく見た目が小汚い。残飯?て感じ。ただ、この濁ったスープが、今まで食べた中では一番日本のインスタントラーメンのスープに近かったです。化学調味料たっぷりなんでしょうね。正直、ラーメンならそれもありかなと思いますが。麺は中国っぽい細縮れ麺。アルデンテに茹でられているのに、もともとつるつる感のない麺なので、とてもすすりにくかったです。多めの野菜、牛肉、鶏肉、叉焼、雲呑と具は豪華ラインナップ。けっこうな量で二人前くらいありました。この量で400円は安い。

実はこの時、ちょっと牛肉が怪しかったです。口の中でその味に違和感が。古いお肉だったかも。結局半分くらい残してしまいましたが、夜中にけっこうな腹痛が (泣)。

湯葉麺@上海
メニューでは「薄切り豆腐のパクチー和え」。どんなものがくるかと楽しみにしていたら、想像以上のナイスメニューが。上品でコクのある塩ダレと、香り高いごま油。そして適度な量のパクチーで和えられた湯葉の麺は、ひと言で言って、美しい!。日本でも香港でもこんなの食べたことありませんでした。久しぶりに美味しいものを食べたって感じ。満足です。いくらだっけかな?

ジャージャー麺ポーク@上海
美味しいとは聞いていたのですが、本当に美味しかったです。麺のもちもち感、ポークのコク、醤油ベースの香ばしいソース。全てが100点。ジャージャー麺といえば甘めの黒味噌というイメージですが、これはストレートな生醤油といった風味。へんに甘くもなく、目のさめるようなキレのある焦がし醤油味でした。ポークといってもソースには小エビなんかが入っていて、そのあたりの旨味も十分効いていました。Sサイズ、1250円。麺のボリュームは二人前くらいあります。でも、美味しすぎて全部平らげてしまいました。

ジャージャー麺シーフード@上海
ポークが美味しかったのでシーフードも、くらいの軽いノリでしたが、なななんと!、ソースがまたポークの時とは違って、さらに美味しさ爆発でした。たぶん海鮮醤みたいなのを使っていて、シーフード特有の美味しさと少し甘目のソースに、謎の香ばしい風味も加わり、本当にまあ美味しくて美味しくて、ほっぺた落ちるとはまさにこのこと、まるで箸が止まりませんでした。食べ物で感動するってなかなかありませんが、ソースといいもちもち麺といい、これはそう言うに値する逸品でした。この味が常時出せたら最強。値段はポークと同じ。

ビビン麺@ブルーバード
写真では野菜しか見えませんが、この下に茶色いソバみたいな麺が埋まっています。ここに韓国特有の甘辛いソースをかけ、ぐちゃぐちゃとかき混ぜて食べます。普通に美味しかったです。でもまたワイシャツにソースが跳ねた。450円。

雲呑麺@ヌードルキング
前回で懲りたはずでしたが、ちょっと気になることがあってまたヌードルキングに行ってしまいました。前回も、麺は意外と悪くないと思っていました。貴重な手打ち麺だし、茹で方がばっちりなら麺自体は美味しい方じゃないかなと。だって、ヌードルキングって言うくらいです。スープキングじゃありません。この店の命は麺なんです。

で、迷いに迷って雲呑麺を注文。出てきたスープは、牛肉麺とは違って薄茶色。あれ?ちょっと美味しい?ハードルが地面スレスレくらいに下がっていたのはあったとしても、ちゃんと出汁が効いてるし、香辛料も適度に中華っぽくて、さらに麺の茹で方が上手だったのでけっこうプリプリ感もあって、あれれれ?悪くない!

ただ、雲呑が牛肉。これは好みが分かれるところ。自分は、嫌いではないけれどやっぱり豚が好き。それから毎度おなじみのパクチーどっさり。今回も涙目。でも300円でこの味なら、十分納得です。あとは、安定してこのスープをキープできるか。

ヌードル考 Part-3

前回から半年ほど時間がたってしまいましたが、相変わらず麺を食べ続けています。ただ、あまり新しいお店は開拓できていません。同じお店の違うメニューが中心。まあ仕方ないですね。そこまでお店があるわけじゃないし。でも、今回も美味しい麺が揃い踏みです(いや今回はテンション低めか・・・)。

ミックスヌードルスープ@MHCC
いつも行くお店の「全部入り」。あっさりだけれどコクのある透明スープは風格さえ漂いますが、麺が柔らかすぎるのが残念。まあ茹で置きだから仕方ないですね。

鶏肉麺@MHCC
上のお店のチキンバージョン。本当はチキンと卵のを頼みたかったのだけれどこれが出てきました。まあこれはこれで。美味しいけれど、特筆すべき点は。。。

チリチキン炒麺@MHCC
上のお店の看板メニュー。激辛。外から丸見えの厨房で、大きな中華鍋でチリチキンをずっと炒め続けています。昼時はこれ目当てのお客さんで行列ができます(短めだけど)。MHCCのフードコートでは唯一と言っていい、行列のできるお店なんです。

チキン炒麺@MHCC
上のお店の別メニュー。美味しいんだけれど、まあ可もなく不可もなく。これはテイクアウトした時のもの。野菜多めと思いつつ、パックの底に残る油を見てぞっとします。

牛筋麺@88(MHCC)
久々に「おっ、これは!」と思いました。牛筋は柔らかく煮こまれていて、スープは日本のインスタントラーメン風 (化学調味料?)。麺は細いけれどちゃんとコシがあって、全体的に完成度が高いです。出前一丁の一歩進化したバージョンて感じ。最近のイチオシ。でも見た目よりずっと辛い。

かたやきそば@88(MHCC)
フィジーでもパリパリのかたやきそばが食べられるんです。シーフードの旨みがギュッとつまっています。これは美味しい。

残念なラザニア@MHCC
このお店の炒飯とローストチキンは大好きでよくテイクアウトします。ある日、たまには違うものを、と思ってテイクアウトしたのがこのラザニアもどき。家に帰ってパックを開けて、その残念な形状にまずがっかり。さらに、ひと口食べて甘酸っぱかったので二度がっかり。これは、ラザニアと名付けられた酢豚でした。。。でもまあ、チーズがのった酢豚として食べれば美味しいです、ハイ。

辛ラーメン@ブルーバード
このお店ではいつも激辛チャンポン麺を食べていますが、かなり量が多いのでこの日は辛ラーメンをチョイス。いや、表立って辛ラーメン (インスタントラーメン) とはうたっていませんが、明らかにあの麺とあのスープの味です。でも野菜ものっているし、ちょうどいい辛さと量でした。

ジャージャー麺@ブルーバード
上のお店のメニュー。黒味噌というかブラウンソースというか、とにかく濃そうな味のソースですが、見た目に反して意外と味が薄い。ていうかあまり味がしない?なんでしょう、この肩透かし感。いや、不味いわけじゃないんですが、見た目とのギャップにめんくらいました。

冷麺@コリアハウス
もう想像通りの冷麺。キンと冷えていてあっさりしていてキレのあるスープ、ゴムみたいな麺、なんの文句のつけようもありません。暑い時期に食べたい麺です。

冷麺@ソウルハウス
スバにあるもう1軒の韓国料理屋。こちらのは甘辛ソースがたっぷり入っていて、こういうのもアリなんだと、目からウロコの一杯でした。これはこれで美味しい。

ジャージャー麺チキン@上海
上海のジャージャー麺は最強です。モチモチ麺とキレのある濃厚ソース。ここに来たらこれを食べなきゃ!という逸品。ただ、これまではシーフードとポークしか食べたことがありませんでした。自分であえてチキンをチョイスすることはなかったし、以前一緒に行った人もチキンはないよねって感じだったので。でもある日の食事会で (仕事飯)、エビとブタがダメな人たちがいたため (アレルギー&宗教)、初めてチキンのジャージャー麺を頼みました。味は、、、うん、美味しい。でも、やっぱりシーフードかポークだな。

ローストポーク麺@ヤンさんのお店
ポークは外がカリッと焼かれ、内側はジューシーで甘味が感じられる脂身。でもお肉に塩が効いておらず、スープもあっさりしすぎていて (ほぼお湯)、ちょっとバランスが悪い。半分くらいで飽きてしまいました。

レットポーク麺@ヤンさんのお店
レッドポークが美味しい。でも60点くらいのお肉。もっと美味しいレッドポークはあちこちにあります。スープと麺は30点くらい。職場の近くにあるお店で、会社のスタッフおすすめ店なのですが、自分はあまりアタリに出会ったことがありません。なぜ?

ミックスヌードルスープ@Tapoo
写真では大きさがわかりにくいですが、他店の倍くらいの丼です。不味くはないけれど取り立てて美味しくもありません。麺はよくある細いポソポソ麺。ボリューム重視の人にはいいかも。

ミートソーススパゲティ@ハイダウェイリゾート
フィジーで初めてまともなスパゲティを食べました。とりたてて特別な味ではないけれど、十分美味しかったです。というか、嬉しかったです、普通で。

ペンネカルボナーラ@ハイダウェイリゾート
これまたまともな一品。フィジー人もやればできるじゃんて思いました。まあ味は普通すぎてコメントも何もありませんが。

スパゲティの缶詰@スーパーマーケット
世の中にはこういうものがあるんです。秋葉原で売っているラーメン缶詰のように、「麺がのびないようコンニャク麺にしました」なんて開発秘話はゼロ。普通のスパゲティがそのまま缶詰になっています。だから当然、麺のコシなどあるはずもない。

今となっては完食も厳しい味ですが、実は初めて海外に出た時、ずいぶんお世話になりました。当時は若く、料理の面倒くささと物珍しさもあって、わりと頻繁に食べていた記憶が。スパゲティの缶詰は自分にとって青春の味だったりするので、たぶんこれからも4年に一度くらい、無性に食べたくなるのかなと。

ヌードル考 Part-4:外国製日本のカップ麺

フィジーでも時々日本のカップ麺が売られています。ただ、日清やマルちゃんといっても、実はアメリカなどで製造されたもので、味はだいぶ日本のものとは異なります。美味しいか美味しくないかと言われたらちょっと返答に困りますが、とりあえずいくつか味の感想を。

日清カップヌードル
スパイシーシーフード。ご覧のとおり中国製。テイストは完全にあちら向けです。濃厚な魚介スープですが、いささか脂っこいのと香辛料がモロにあちら風なので、ひとつ食べるのもけっこうしんどかったです。ちょっと本格的すぎて、日本人の口には合わない感じ。パクチーのせたいな。(写真は出前一丁と合わせて)

日清出前一丁
シーフード。これは美味しい。麺はややもっさりしていますが、魚介スープは日本のカップヌードル・シーフードに近く、旨みが濃厚です。たぶん化学調味料がたくさん入ってるんでしょう。でもこれぞ王道、B級の味。品切れしてからもうだいぶたちます。早く入ってこないかな。


日清カップヌードル
4種の味、アメリカ製です。アメリカ人向けのテイストなのかな、おそらく化学調味料は使っていません。ガツンとくる旨みはありませんが、非常にスッキリして、ほのかな甘みが舌に優しいスープになっています。日本のカップ麺に慣れていると全然物足りませんが、これはこれでアリ。でも、麺がモッサモサ、惜しい。4つの中ではサルサ・ピカンテ・チキンが良かったです。タバスコを10滴入れると、チリトマトヌードルみたいな味に。

ちなみに、味の素は食べると手足がしびれたり頭痛がする「チャイニーズレストランシンドローム」の原因だとして、アメリカではひどく嫌われています (科学的根拠はないとも言われていますが)。自分もエジプトかどこかの中華料理屋を出た後、そんな症状が出て、「ああこれのことか」と思ったことがあります。

マルちゃんカップ麺
これもアメリカ製。化学調味料を使っていない、あっさりと自然な旨みのスープが素晴らしい出来 (でもきっと日本人には物足りない)。それなのにやっぱり麺がモサモサだなあ。スープにすべての情熱を注いでしまって、麺がおろそかになっています。とっても残念。

日清出前一丁・袋麺
せっかくなので袋麺の紹介も。出前一丁の醤油、味噌、シーフード、トンコツの4種 (たぶん香港製)。全部食べましたが、どれも普通に美味しかったです。ふた昔前のインスタントラーメンはこんなだったよなあと思いました。今の日本ではマルちゃん正麺のような本格袋麺が流行っていますが、こういったおやつ感覚のチープな食感のラーメンも、まだまだ捨てがたいですね。

ヌードル考 Part-5:台湾の躍進

日本の発明品の中でも、とくに世界に影響を与えたもの、それはインスタントラーメンではないでしょうか。2012年にはついに、世界のラーメン消費量が1000億食を突破したそうです。国別消費量のランキング第1位はやはり中国 (440億色/2012年)。

この巨大な中国インスタントラーメン市場の、実に50%ものシェアを占める会社があることをご存知でしょうか。しかも彼の国でインスタントラーメンが普及し始めたのは、そんなに昔のことではありません。90年代後半に、その会社が美味しいインスタントラーメンを開発したことにより、爆発的に広まったのだそうです。

その名は康師傅 (カンシーフー)。台湾の企業です。インスタントラーメンではサンヨー食品と (サンヨー食品が33%の株式を保有)、飲料はアサヒビール、他にもカゴメ、日本製粉、亀田製菓などたくさんの日本企業と提携しています。その目指すところはまさに日本クオリティなのでしょう。

中国では1袋2~4元 (30~60円) で売られているものが、ここフィジーでは1.5FJD (80円) で売られています。インドネシアやタイ製の袋麺にくらべると値段は少し高いですが、パッケージの見た目からして違います。これは食べるしかない!と思っていくつか購入してみました。とりあえず3種類食べたところですが、いやあ、日本もうかうかしていられませんね。

ビーフひとつ目。中国風のスパイス (八角) が効いていて、スープは味わい深いもののややクセが強く、美味しいけれどやはりあくまで中国市場向けといったところ。

ビーフふたつ目。とくに麺がいい感じで、かなりレベルは高いです。薬味の乾燥香菜 (パクチー) が香り高く、自分はこの大陸風というか東南アジアっぽい味わいが好きですが、なかなか日本にはない香りなので、日本では売れないかも。

この鴨味は当たりでした。滋味に富んでいる上、クコの実も入っていてなんだか美味しい漢方スープをいただいているような感覚。体にスーッと染み渡りました。これは日本でも十分勝負できる味ではないかなと。

台湾ラーメン、実に恐るべしです。中国市場にくらべたら日本市場はだいぶ小さいので、本格的な日本進出があるとは思えませんが、ぜひ来てほしいなあ。

気がつけば麺がいる

特に意識していたわけではなかったのですが、気がついたら今週も麺ばかり食べていました。

月昼:牛肉麺@ヌードルキング

月夜:台湾ラーメン@家
(上の記事参照)

火昼:ラクサ@88

火夜:かた焼きそば@88

水昼:カレー@Maya

水夜:チリチキン炒麺@MHCCテイクアウト

木昼:牛筋麺@88

木夜:シーフード炒麺@Golden Chinese

金昼:ジャージャー麺@ヌードルキング

金夜:マルちゃん正麺@家

実に10分の9が麺でした。我ながらなんとも。。。まあひと口に麺といってもバリエーションがあるし洋の東西を問わず麺料理ってありますから、、、なんて考えたけれど、まあほぼ中華ですね。よく飽きないもんだ。

なお、金曜日のお昼に食べたヌードルキングのジャージャー麺ですが、麺とは別に盛られたソースがシャバシャバで、味は悪くなかったけれどぜんぜんジャージャー麺の味ではなく、でもあいかわらず麺は美味しいので、丼いっぱいの麺もわりと簡単に平らげてしまったのでした。