最近、ふとスマホに流れてきたトピックで知った、広島県の郷土料理「うずみ」。由来は諸説あるようですが、江戸時代に贅沢品とされたお肉や海老を、ご飯で隠しながら食べたことが始まりだとされています。
この話を読みながらすぐに頭に浮かんだのが、プロフ/ポロウ/プラオのこと。どれもピラフの仲間です。ピラフの起源はトルコのピラウとも言われ、そこから東へ西へと広がっていったということですが、ご飯の上にお肉を載せるものと、ご飯の下に隠すものがあります。
トルコより東側の国々で見てみましょう。この地域はサッカーワールドカップでも一括りにアジアと呼ばれますが、アラブ人と日本人が同じ考え方をするかと言われたら、まったくそんなことはありません。もちろん共通点もありますが。
おそらくどこかに文化的な境界線があって、同じアジア人と言っても考え方や行動様式に、大きな違いが出てくる境い目があるのではないか。まあかなり無理くりですが、ピラフにその差が現れているのではないかなと思ったりしたわけです。
お肉は載せる派
■カブサ@サウジアラビア
■マンサフ@ヨルダン
■プロフ@ウズベキスタン
お肉は隠す派
■ポロ@イラン
■ポロウ@アフガニスタン
■プラオ@パキスタン
■カオモックガイ@タイ (※参考)
日本人としてはなんとなく隠す理由もわかるし、あえて見せる理由もわかります。どちらが良い悪いではありませんね。
自分が食べたサンプルが少ないので何とも言えませんが、中東と中央アジアは載せる、イラン・アフガニスタンから南アジアは隠すという境界線があるのかもしれません。
誰かさらに検証を進めてほしい。