A Dog's World 

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2月14日は詩人ボブールの日@ウズベキスタン

「ウズベキスタン人はバレンタインデーに何かするの?」と職場で聞いてみたところ、そういった習慣はほとんどないけれど、生徒がプレゼント交換などすることを禁じている学校もあるので、若者は意識しているかもしれないとのことでした。

自分がサウジアラビアやタイにいた時の現地のバレンタインデーの様子をひととおり話し (⇒参考過去記事)、ウズベキスタンはまた違うねなどとまとめたところ、会話の終わりに、2月14日は「詩人ボブールの日」だと教えられました。

2月14日は、ウズベキスタン生まれの偉人ボブール (Zahiriddin Muhammad Bobur) の誕生日なんだそうです。一般的には「バーブル」として知られており、Wikipediaには次のように載っています。

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バーブル (1483年2月14日-1530年12月26日 ) は、北インド、ムガル帝国の創始者であり初代君主 (在位1526年-1530年)。もとはティムール朝サマルカンド政権の君主 (在位1497年-1498年)。16世紀初頭に中央アジアからインドに移り、ムガル帝国を建国した。軍事力に優れた指導者、優れた文人として評価されている。自らの半生を著述した回想録『バーブル・ナーマ』は文学性・史料的価値を高く評価されており、多くの言語に翻訳された。
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バーブルはフェルガナ地方アンディジャンで生を受けたそうで、つまりウズベキスタン人の偉大なご先祖様。文学に長けており、バーブル・ナーマは今も国民から愛され、ウズベキスタンの教科書にもその詩文が掲載されているのだそうです。

そのためウズベキスタンでは、2月14日は詩歌コンクールを催す学校も多いとのこと。バレンタインデーなどと浮ついた質問をしたところ、予想外に真面目な回答が返ってきてしまい、ちょっと恥ずかしかったのでした。

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※注:現在のサウジアラビアは、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の発案であるビジョン2030 (活気ある社会・盛況な経済・野心的な国家) により、様々な規制の見直し・緩和が行われています。今ではバレンタインデーも一般的に祝われるイベントとなっているそうです。

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2月14日は、清水次郎長の誕生日でもあります (1820年2月14日生まれ)。次郎長親分といえば「ゆび饅頭」。以前ブログにも書きましたので、よかったらどうぞ (⇒清水もつカレーとゆび饅頭)。