A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

清水もつカレーとゆび饅頭

清水もつカレー

静岡県には地元グルメ (B級グルメ) がたくさんあり、古くからそれぞれ地元で愛されてきました。近年は町おこしのため積極的な商品開発 (伝統商品の再定義) とプロモーションが行われ、静岡おでんに始まり、富士宮焼きそば、浜松ぎょうざ、三島コロッケ、富士つけナポリタン、袋井たまごふわふわなど、県外にもこれらの存在が知られてきたのではないでしょうか。

「清水もつカレー」もそんな地元グルメのひとつですが、全国的にはどれだけ知られているのでしょう。清水ではお土産屋の一角にもつカレーの缶詰やレトルトがうず高く積まれており、商店街でイベントをやったり、ココイチにも地域限定品としてラインナップされています。

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清水駅前銀座にある「こさむ」で食べるもつカレーは、萬幻豚のもつを丁寧に下処理し、家庭的な優しいカレーで煮込んだもの。そのまま食べるも良し、お酒のおつまみにも良し、くせになる美味しさでした。清水もつカレーと言えばその元祖である「金の字」を紹介すべきですが、それはまた今度。

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清水みなとのゆび饅頭

幕末から明治維新にかけて全国にその名を知らしめた東海道の大親分、清水次郎長。晩年の次郎長は子ども好きの好々爺で、いつも懐に菓子を入れ、子どもたちの遊び相手になっていたそうです。

ある日、菓子製造場にふらっと姿を現した次郎長は、饅頭を次々と指でつぶすと、こんなつぶれた饅頭では売りものにならないだろうと、つぶした饅頭を全部持っていってしまいました。店主(船橋舎二代目重吉)は次郎長が饅頭を懐に子どもたちのもとへ向かう様を呆然と見送るばかり。

そうして生まれたのが名物の「ゆび饅頭」。次郎長のユーモアを感じるお菓子です。見た目は悪いけれど (わざとですが)、素朴な甘さがあとを引きます。

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お菓子販売所の隣には美味しいお汁粉をいただくことができる喫茶店「おしるこ喫茶船橋舎」が。店内は昔懐かしい昭和の香り。

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※2018年の記事を編集再録。