A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

ウズベキスタンで手に入る魚の缶詰食べくらべ(1)KAIJA編

ウズベキスタンは言わずと知れた二重内陸国。食事も肉中心なのかな、魚の缶詰があったらいいのになと、祈るような気持ちでやって来ました。

ホテルからアパートに引っ越した日、日用品と食料を買うためスーパーマーケットに行くと、商品棚にはずらりと並ぶ缶詰が。それらを目にしてホッと胸をなでおろしたことを覚えています。

ウズベキスタンは日本と違って、馬・牛・羊など肉の缶詰が充実しています。しかし魚の缶詰も、思っていた以上にバラエティー豊かでした。

ただ、メーカーがたくさんあって、パッケージ表記もロシア語ばかりのため、パッと見てどれを買えばいいか、すぐにはわかりません。

魚の缶詰と言えば、まずツナ缶が頭に浮かびます。ツナ缶はだいたいどの国でも値段が安く (1缶100~150円)、海外生活では自分もだいぶお世話になりました。

フィジーとタイでツナ缶を食べくらべた過去記事もあるので、ご興味ある方はそちらをどうぞ (⇒フィジー、⇒タイ)。

ウズベキスタンにもツナ缶はあります。ただ、どれも値段が高い。1缶400円くらいします。これではちょっと手が出しづらい。

ということで、最初に買ったのは「KAIJA」というブランドのサバ缶 (ぽいもの) でした。第一の理由は、安売りされていたからです (当時19,000スム⇒16,000スム/190円)。

それに、パッケージデザインがおしゃれだし、種類もたくさんあったので、きっと大手メーカーの製品だろうと思いました。

自分としては単純に、「たぶんサバ缶」くらいの感覚で何も考えずに買いましたが、普通に美味しかったので、その後はKAIJAを常備するようになりました。

ところが最近ようやく気づいたのですが、缶のパッケージをよく見たら、黄色いラベルの品でも実は4種類違うものがあるではないですか。

我ながら驚きました、自分のテキトーさに。ロシア語なので読もうともしませんでした。ということで、今更ながらちゃんと食べくらべようと、そう思った次第です。

はじめに「KAIJA」とは、ヨーロッパ最大の缶詰メーカーのひとつである「KARAVELA Ltd (本部リガ@ラトビア)」が作る缶詰製品です。

創業1882年、スプラット (ニシンのような味の小魚) の加工で財を成し、今ではスプラットに加えツナ、サーモン、サバ、ニシン、イワシなど多くの缶詰を作っています。

今回買ってきたものは、次の4種類 (各19,490スム/234円)。上から、Сельдь (ニシン)、Балтийская Сардина (イワシ)、Сардинелла (Sardinella/イワシの仲間)、Скумбрия (サバ)。

やはり魚の種類が異なりました。これまで缶詰を開けて食べる度、「今回はなんかちがうなー」くらいのことは思ったような記憶が。。

缶詰の中身はこんな感じ。どれもオイル漬けと書いてありますが、煮汁の方が多めです。見ただけではあまり違いはわかりません。

中身を取り出しました。向かって左からニシン、イワシ、Sardinella、サバ。

食べた感想 (あまり当てにはなりません)。どれも同じような味だけれど、個人的にはサバが好きかも。汁の味付けはほぼ一緒で、シンプルに塩味。

・ニシン:身が柔らかく美味しい、塩気やや強め
・イワシ:ややしっかりめの食感、言われればイワシだなと
・Sardinella:味はイワシっぽい、身が柔らかい、イワシより美味しいかも
・サバ:言われてみればサバの食感、美味しい

どれも骨まで柔らかく、パクパク食べられました。ただ、青魚って意外と味が濃いのですぐに飽きてしまい、4缶開けたものの、ぜんぜん食べきれず。

半分は翌日に持ち越し、スープにして、というか茹でて塩抜きする感じにして、無事完食したのでした。

* * *

続いては、トマト煮バージョン。初めて食べた時は、しっかりした身で食べごたえがあるなという感想でした (⇒コチラ)。

ところが、2回目も同じものを買ったつもりが、身がグチャグチャだし「なんか違うなー」くらいのことを思いつつ食べていたという・・・。

そう、これ、実は3種類あったんです。ニシン1種、スプラット2種。

トマト煮缶詰はプルタブ付きなので開けるのが簡単。

しっかりした身がニシン、スプラットはもともと小魚なのでグチャグチャです。

このみっつ、トマトソースが異なります。ニシンは控えめな味付けで、魚の味がよりはっきりわかります。

スプラットはふたつとも甘めですが、ひとつはピリ辛。もうひとつは普通のトマトソースですが、ニシンのソースより味がしっかりついています。

ニシンはそのまま食べましたが、スプラットはこれまで何度も、パスタソース代わりに丸ごとパスタにからめていただきました。

ウズベキスタンはスーパーに行ってもあまり良いパスタソースがないので、これは重宝します。少し甘いので塩気追加など味は要調整。

そういう食べ方ができるので、黄色いラベルと合わせても、今のところ一番食べているのはスプラットのトマト煮缶詰です。

とりあえず魚の缶詰はKAIJAで満足しています。別の会社の製品は、、まあ当面は食べなくてもいいかな。