ヌクス (カラカルパクスタン) からタシケントに戻るフライトに乗ったときのこと。右側の2列席、窓側の "28J" に着席し、一息ついていました。
しばらくすると、一人の青年が自分の肩を叩き、「席を代われ」というジェスチャーをしてきました。
彼のボーディングパスを見ると "28H" だったので、「あなたのシートはこっち (H) だよ」と指で示したのですが。。。
彼はこちらを睨みつけるように、「お前はこっちだ」とばかりに、Hの座席を激しく指さします。
もう一度「Hはこっち (通路側)、Jはこっち (窓側)」と英語で伝えてみたのですが、まるで聞く耳を持ちません。
どうしようかなと思い、後ろを振り向いたら若いカップルが座っていたので、「H→Jだよね?」と座席を順番に指さしたたころ、なぜか彼らも「ん?J→H?」と困惑気味。
仕方ないのでもう一度青年に「A, B, C, D, E, F, G, H, I, J。ね?H→Jでしょ?」と言ってみたものの、まったく通じていない様子。
もう一度後ろのカップルに話しかけたところ、今度は英語で「彼はそっち (窓側) に座りたいんだって」と言ってきました (※青年の通訳をしたわけではありません、青年は怒りの表情で終始無言)。
だめだこりゃと諦めて、「そんなに座りたいならいいよ、代わってあげる」と言って座席を立つと、青年は一言も発せず、またこちらには目もくれず、28Jにどっかり座ると、スマホをいじり始めたのでした。
自分は普段ほぼ通路側に座っているので、別にどちらでも良かったのですが、27Hに座っている恰幅の良いおじさんが、着席した途端、座席を倒してきたので、それだけは嫌だなと。
まあ仕方ないやと思いながらテイクオフを持っていたのですが、離陸の準備が整ったというアナウンスが流れたその時でした。
前のおじさんが座席のリクライニングを戻したので、「ああ、ちゃんとできる人で良かった」と安心していたら、おじさんは誰も来なかった27J (窓側) に席を移したのです。
そして案の定、着席と同時に座席を倒すと、結局、離陸から着陸まで、ずっと席を倒しっぱなしにしていたのでした (CAさんまったく注意せず)。
災い転じて福となすとはまさにこのこと。飛行中、ときどき青年の様子をチラ見しましたが、やはりどうにも窮屈そうで、こちらにもイライラが伝わってきました。
もうだいぶ前のことですが、インドかネパールかバングラか、どこかの国の国内線は、やはりH (通路側) とJ (窓側) の順番が違ったという話を知人から聞いたような記憶がおぼろげにあります。
上部の座席案内には、わりとわかりやすく書いて (描いて) あるんですけどね、窓のマークと人 (=通路) のマークが。
その上で、もしかしたらウズベキスタンの国内線も、ローカルルールでHとJが反対になっている可能性が無きにしもあらず、なのかなと思ったり。