ウズベキスタンの食事になくてはならないのが「ノン」。大きめの丸くて平たいパンです。柔らかくモチモチ食感のものと、かためで中身がみっしり詰まったものがあります。
特にかたい方のノンは、真ん中のくぼんだ平たい (薄い) 部分に「チェキチ」という専用のスタンプできれいな模様が施されます。チェキチは細い針が何本も打ち込まれ、二重丸や三重丸、あるいは花弁などの模様をノンに刻みます。
チェキチは単に模様だけでなく、押す回数によって焼き上がったノンの食感も変わってくるのだそうです。こうなると職人技ですね。ウズベキスタン人は誰しもがお気に入りのパン屋をもっているのだとか。
このチェキチ、きっとチョルスーバザールなら売っているだろうと、日曜日に見に行ってきました。チョルスーにはノンをその場で焼いている一角があるので、道具もきっとあるだろうと思ったからです。
結論から言うと、散々歩き回ってようやく1ヶ所、中央ドームに上がる階段で、路上販売のものを見つけることができました。直径6cmのものを1万スム/120円 (言い値) で購入。もっと細工が良さそうなものは5万スム/600円だったので、自分が買ったものは実用品ではないのかもしれません。
こちらが買ってきたもの (↓)。パッと見た感じ、そこそこちゃんと作られています。5万スムの品は (当面使うあてがない自分には) 高いかなと思いましたが、これで1万スムは逆にちょっと安すぎるのでは・・・。いつか自分でパンを焼いて、このチェキチを使ってみたいです。