世界各国、地域の文化や言語に即して吉数、不吉数があります。日本なら8が末広がり (八) で吉数、4は死 (シ) を連想するので不吉数ということになっています。
タイでは9が吉数です。読み方が動詞の "進む" と同じ「ガーウ」だから。物事が前に進むというわけですね。車のナンバーとか携帯電話の番号とか、9が並んだものは高値の取引になるのだそうです。
タイの不吉数は13。タイ語で幽霊のことを「ピー」と言いますが、ピーのタイ語表記を左に90度回転させると13に見えるから、なんだそうです。
教えてくれたタイ人は「まあ信じてないですけどね~」と言っていましたが、ホテルやビルのエレベーターに乗ると13階が省かれている建物がいくつもありました。
さて、ウズベキスタンの吉数はといえば、3、7、9、40だと言われています。3は、伝統的に結婚式が3日間続くことから、「幸福」のシンボルとなりました。
7は「完全」の象徴。1週間は7日で構成されているため、7は成功をもたらす数字となりました。「何をするにも、7回考えなさい」と言われるそうです。
9は「新しい命」の象徴。日本の十月十日がウズベキスタンでは9ヶ月9日とされており、9は赤ちゃんの誕生、転じて新しい生活の象徴となりました。結婚披露宴では、9種類の料理が出されるのだそうです。
40は「美」の象徴で、幸運な数字だと考えられています。古来、この数字にまつわる様々な迷信があり、40を用いた数々のことわざがあるそうです (まだ調べきれていませんが)。
ウズベキスタンの不吉数は、多くの国と同じく13。キリスト教圏からの伝播のようです。