2023年 (イスラム暦1444年) の巡礼シーズンが始まりました。ウズベキスタンからは6月4日から19日にかけて、15,000人の巡礼者がマディーナに向けて渡航する予定です。
ウズベキスタン航空の保有機体は大きくても246人乗り (Boeing 787-8) なので、60本以上の飛行機が飛び立つことになるでしょう。
巡礼を終えみんなが戻ってくるのが7月4日から7月22日。現地で流行った風邪なんかが世界中に拡散する時期です。気をつけねば。
今年、イードゥルアドハー (Eid Al-Ad'ha=犠牲祭) は6月29日の予定。中東にいた頃、現地の人々は、犠牲祭前にみんな羊を買って、当日に屠りご馳走を作っていました。そんな過去記事を、ふたつ再録。
イードのご馳走(ヨルダン)
イスラム暦第12月 (ズルヒッジャ=巡礼月) の10日はサウジアラビアのマッカ/マディーナ巡礼の最後にあたり、巡礼者は動物犠牲を捧げます。
この日、イスラム世界の各家庭ではいっせいに動物を屠りますが、それに先立って、アンマンでもあちこちでヒツジの市が立ちました。
それまで空き地だった場所に突然囲いができたと思ったら、たちまち数百頭のヒツジが運び込まれてきたのは壮観でした。
そんな市場のひとつを訪ね、南の砂漠からやって来たと言うヒツジ売りの青年に1頭いくらかと聞いてみると、1万5000円から5万円まで、その種類によってかなり値段に開きがありました。
ヒツジはどれも1才未満だそうです。買うかと聞かれたので、どうやって持っていくんだよと答えると、彼はおもむろに1台の車を指さしました。そこには、あばれるヒツジを自家用車のトランクにつめ込む人々の姿がありました。なんか強引。。
アラビア語ではヒツジ・ヤギをまとめてガナムと呼びます。ハディース (預言者ムハンマドの言行録) の中で「ガナムはガニーマ (有益) である」と言われているとおり、イスラム教徒の生活の支えをなしてきました。
毛・皮・肉・ミルクなどの利用のため、また犠牲祭での最善の供物として、生活や宗教信条において高い価値が認められています。
しかしその反面、社会通念上、ヒツジ・ヤギの地位はかなり低いものとなっています。他人の犠牲者 (カブシュ=親雄羊)、理解力に欠ける男 (ハルーフ=雄子羊)、何事もあきらめた人間 (マアザ=雌ヤギ)、頑固者 (タイス=雄ヤギ) などに例えられていて、人間に役立っているわりには、低いイメージができあがっているようです。
確かに、たいして抗いもせずミカン箱に入れられ計量を待つ姿を見たり、真横で仲間が屠殺され、軒先につるされ、あげくバーベキューにされているにもかかわらず、その場を動こうとしないヒツジたちを目にすると、なんだか歯がゆくなってしまいます。革命を起こそうというヒツジはいないのでしょうか。
犠牲祭2016@ジャカルタ(インドネシア)
本日 (9月12日)、インドネシアは犠牲祭でお休みでした。朝、タナアバン市場の辺りに行ってみると、あちらこちらでウシやヒツジを屠る光景が。道端でやるんだ・・・、というのが率直な感想ですが、あえて人の目につくようにやっているのかもしれません。
子どもたちも興味津々です。いろいろ感じるところはあるんだろうなと。