A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

ウズベキスタンお茶の作法

ウズベキスタンでは伝統的にお茶が主な飲み物です。緑茶 (ククチョイ) と紅茶 (コラチョイ) があり、レストランではポットで提供され、砂糖は入っていないのが普通です。これが中東だと、溶けきれないほど砂糖が入った甘い紅茶が、小さめの縦長カップで提供されることが多いです。

ウズベキスタンに来て間もない頃、こちらの流儀として、ポットが来たらまずカップにお茶を注いではポットに戻すことを3回繰り返すのがお茶の作法だと聞きました。また、カップになみなみと注いではいけないとも。

後で細かく聞いた話では、それがゲストを迎えたお茶会・食事会だとしたら、そのゲストを尊敬している分、カップに注ぐ量を少なくするべきとのことでした。何回も何回もお茶を注ぐことが、礼を尽くしているという意味になるからです。(少ない方が早く冷めて飲みやすいと言う人も)

逆に、もし誰かの家に押しかけて、カップになみなみと注がれたお茶を出されたとしたら、それは「もうこの1杯で帰ってくれ」というサインなのだそうです。たくさん出されたら、むしろ長居歓迎と勘違いしそうですが、実はぶぶ漬けみたいなものなんですね。

もちろん、それが気心の知れた友達だったとしたら、そんな注ぎ方をされても変な風にとらえてはいけませんよ。

ちなみに、レモンティーだと砂糖が入っているのが普通で、砂糖抜きにしてと伝えれば甘くないのが来ます。ウズベキスタンのレモンティーはポットにレモンがたっぷり入っているのがいいです。だいたい茶葉だし。これがティーバッグたとちょっとがっかり。

なお、ウズベキスタンでは「ノボト (Novot)」という砂糖の結晶のようなお菓子が売られています (写真はチョルスーバザール)。なんとなく、お茶菓子なのかなと。見るからに硬そうですから、ペロペロ舐めつつお茶をすするのか、棒状だしこれでお茶をかき回して甘くするのか、こんど聞いてみよう。