中東にいた頃よく食べていたシシカバブ。ここウズベキスタンでは「シャシリク」という名前で親しまれ、ポテトスナックのフレイバーになるなど、とてもポピュラーな料理です。
シャシリクは切ったお肉をそのまま串に刺して焼いたものではなく、お肉をニンニクやタマネギ、香辛料を合わせた調味液にマリネして、しっかり風味をつけてから焼きます。そのためお肉の美味しさもさらにアップ。店頭に実物を並べているお店も多いので、指差し注文も可能です。
もっともポピュラーなのは羊肉です。だいたい1本100グラムで、値段は15,000スム (175円) 前後。シャシリク2本とノン (パン)、それにアチュチュク (トマトサラダ) とお茶があれば、もう完璧な食事、心も胃袋も大満足です。
メニューにはいろんな種類が載っていたりしますが、結局いつも自分が頼むのは、もっとも普通のもの (ジャズ)。ひき肉 (キーマ) も美味しいですが、ジャズはたいていカット肉+リブ肉+脂肪の塊のセットなので、1本でお肉 (羊肉) の美味しさを存分に味わうことができます。それにしても、羊の脂を焼くと、なぜこんなに美味しいのでしょう。
さらにウズベキスタンのシャシリクは、付け合せのタマネギにも技あり。ただ切っただけの生タマネギではなく、ちゃんと酸っぱい味がついています (たぶんお酢)。シャシリクの脂の旨味で舌が鈍感になってきても、タマネギを食べればたちまちリフレッシュされるわけです。(下の写真はジャズとキーマ1本ずつ)
他のウズベキスタン料理もそうですが、シャシリクもお店によって当たり外れがほとんどない料理だと思います。人気店とそうでないお店の差は、たぶん値段につきるのかなと。ああまたシャシリクが食べたくなってきた。