これまでウズベキスタンでお肉といえば「シャシリク」ばかりでした。串に刺した羊肉を炭火で焼く、いわゆるシシカバブ。もうこれが本当に美味しくて、ずっとシャシリクでも別に問題はなかったのですが。
ある時、ウズベキスタン人とご飯の話をしていたら、「シャシリクもいいけれどタンディール (窯焼き) も美味しいよ」とのこと。サムサの窯はあらゆる所にあるので、それでお肉を焼くお店もあるのかなと想像。
例のごとく、おすすめ料理は教えてくれても、具体的なお店は教えてくれないいつものパターンでしたが、今回もなんとかタシケントでお店を探し出し、行ってきました (もともと地方料理らしいです)。
場所はやや遠目。「ボギ・ジロル (Bog'i Zilol)」というお店で、地下鉄ベルニー駅から北に約2.4kmの場所にあります。今回はベルニー駅を降りて、そこからはタクシーを拾って行きました (帰りはバスで町中まで)。(*Map)
手前がお肉用の窯 (YouTubeで観ました)、奥がシャシリクのコンロ。
サムサ用の窯。
シャシリク。他の種類もたくさん準備されています。
調理済みメニュー。指差し注文もOK。
メニューはプロフやラグマンなど代表的なウズベキスタン料理から多彩な焼き肉まで、かなり豊富。今回はマスタバ (ライススープ) と、お目当てのタンディールグシュト (窯焼きラム) を注文。
2品同時に到着。マスタバ 27,000スム/330円、タンディールグシュト 60,000スム/740円、お茶 (ポット) 3,000スム/37円。(※支払い時に12%税金がつきます)
お店の紹介動画を観たらタンディールグシュトに加えてマスタバもおすすめされていたので、こちらも楽しみにしていました。そしてやはり美味しかったです。スープの出汁感と塩気が絶妙、お肉もたっぷり、比較的お米もたっぷりで、食べごたえがありました。
メインのタンディールグシュト。窯焼きのラムリブ (ラムチョップ) は、窯の中で炭火をおこし、肉をセットし、香り付けの木の枝を入れたら、蓋をして蒸し焼きにします。焼き加減はどうやって確認するのかな。しっかり火は通っているけれど固すぎず、絶妙な焼き具合でした。
食感はラムらしくジューシーな脂感。塩気も程良く、木 (針葉樹) の葉っぱの良い香りが口の中に広がりました。惜しむらくは、調理方法が一度にたくさん焼き上げる方式なので、タイミングによってはお肉が冷めていること。
自分が訪れたのは土曜日の昼12時。朝一番に焼いたお肉なのでしょう、冷たいとは言いませんが、少し温かいくらいの温度でした。でもこの状態でも美味しいわけですから、あと1時間早く来ていたら、もっと温かい (熱い) 状態で食べられたかもしれません。次はそんなことも考えながら来店しよう、などと考えたのでした。