静岡市駿河区にある老舗のお蕎麦屋さん「そば茶や 楽亭」は、入り口に掲げられた「日本そばは出来ません」という看板が目を引きます。
これは、店主がご高齢になって、蕎麦を打つことができなくなったからなのだそうです。ということで、今の主力メニューは素麺。あとは丼もの。
しかし怪我の功名というか、むしろ素麺しか出さないお蕎麦屋さんということが話題を呼んで、自分のような者も知るところとなりました。
訪れたのはお昼時。店内は畳に上がってちゃぶ台に座るスタイル。昔ながらのお蕎麦屋さんの雰囲気です。
いかにも地元の常連さんといった紳士が何名か、あとは若い女子グループ。バイクで来ていた若者もいたみたい。だいぶ賑わっていました。
素麺は醤油味と味噌味があります。味噌味の「田舎の好み (780円)」はお揚げ、豚肉、きくらげ、もやし、メンマ、卵、ねぎ、ごま、なるとがたっぷり入った、ややピリ辛の味噌スープでした。
素麺と言えど麺がけっこうしっかりしていて、かなり食べごたえあり。素麺というよりあっさり目の味噌ラーメンを食べた気分でした。大満足。
「かつ丼定食 (900円)」もかなりボリューミー。セットの素麺は醤油味で、出汁が効いた優しい味わいのお汁に、お蕎麦屋さんの真骨頂を感じました。
次は「田舎そうめん (味噌味つけ麺) 620円」を食べてみたいです。