1週間ほど前のニュースです。サウジアラビアで、女性が男性の保護者 (ガーディアン) なしにメッカ巡礼 (ハッジまたはウムラ) に行くことができるようになりました。やや唐突感もありますが、イランのヒジャブデモなんかが影響していたりするのでしょうか。いずれにしろ、女性にとっても男性にとっても朗報ですね。
このガーディアンシステム、実は男性 (というかその家族) にとっても負担が大きいものです。時間的にも経済的にも、女性一人分ではすまなくなりますから。メッカ巡礼の費用はサウジ人の場合、1人12,000サウジリヤル (約48万円) かかるとされていますから、プラス50万円の工面はなかなか大変です。
想像ですが、ガーディアンシステムの規制は、むしろ一般男性の方が、早く撤廃してほしかったのではないかなと思います。さすがにそこまで宗教ガチガチの人は、それほど多くはないと思いたいですし。
ちなみに、サウジアラビア国内で女性が車を運転することについては、2018年に解禁されました。今では「ラリー・ジャミール」という、女性だけのラリーの国際大会も開催されています。下の動画は2022年の大会ハイライトです (2023年3月に次回大会 ⇒Rally Jameel)。
※関連記事:サウジアラビアのイスラーム
(もともと2008年頃に書いたものです。女性の運転は結局10年かかったわけです)