A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

ピーターも、本を正せば

キリスト教はそもそも中東起源ですから、コーランにもノアなど古の預言者の名前がたくさん載っています。そこで、典型的なクリスチャンネームに対応するアラビア語名を、いくつか記したいと思います。ちなみに中東でこの名前を持つ人はみんなムスリムです (ごくたまにクリスチャンも)。

・イーサー (ジーザス)
・イブラーヒーム (アブラハム)
・サーラ (サラ、セイラ)
・ザカリヤ (ザカリー)
・ジブリール (ゲイブリエル)
・ジャード (ガード)
・ジュルジュ (ジョージ)
・スライマーン (ソロモン)
・ダウード (デイビッド)
・ヌーフ (ノア)
・ハールーン (アーロン)
・マリヤム (メアリー)
・ミハーイール (マイケル)
・ムーサー (モーゼ)
・ヤアクーブ (ジェイコブ)
・ヤヒヤー (ジョン)
・ユーセフ (ジョセフ)
・ユーヌス (ジョナー)

ここからはエジプトのコプト教徒にある名前。

・アントゥン (アンソニー)
・アンドラウス (アンドリュー)
・ギルギス (ジョージ)
・ブトロス (ピーター)
・ブルス (ポール)
・マッタ (マシュー)
・モルコス (マーク)
・ヤスー (ジーザス)
・ヨハンナ (ジョン)

そういえばカイロにマル・ギルギスという名前の駅がありました。コプト教会 (カニーサ・マル・ギルギス/セントジョージ教会) があった辺りです。教会を訪れた時ミサをやっていて、なんとも荘厳な雰囲気が漂っていたのを覚えています。以前、国連事務総長はエジプト人のブトロス・ガリでしたね。ブトロスはペトロスのアラビア語。で、英語になるとピーター。

ペトロはキリストの第一使途だけあって、各国に伝わってますね。ペドロ、ピエトロ、ペーター、ピエール、ピョートル。ちなみに本名はシモンで、イエスからケファ (アラム語で岩の意味) と呼ばれていたため、後年ギリシャに伝わった際、ギリシャ語でペトロス (石) という呼び方になったそうです。ピーターをあえて日本語化したらさしずめ平太朗とか兵太郎かな。あれ?うちのご先祖様の名前だ。

* * *

あれだけハードでストレスフルだったエジプト生活も、今となっては時々無性に懐かしく思い出すことがあります。なんだかんだ言ってナイル川の雄大な流れには心を癒やされました。