A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

砂漠のヒヤシンス(カンカニクジュヨウ)

「砂漠のヒヤシンス」(Desert Hyacinth=Cistanche Tubulosa) をサウジアラビアの土漠で初めて目にした時は、厳しい環境の中に突如現れたその美しい姿に、感動すら覚えました (⇒コチラ:砂漠の女王)。

この何年後かに、今度はヨルダン東部のショウマリ自然保護区で同じ花を見ました (⇒コチラ)。こちらは花びらに紫色はなく、ほぼ真っ黄色。これもきれいです。

と、ふいにこの花のことを思い出したわけですが、数年ぶりになんとなくググってみたところ、なんと日本語の情報が出てきました。和名もついていて、「カンカニクジュヨウ」という植物なんだそうです。

『中国内陸部から内蒙古、中央アジアの乾燥地に分布しており、タクラマカン砂漠地区ホータン地域では栽培もされている』とのこと (⇒Wikipedia)。漢方薬としての効能 (強精効果) もあるそうです。

当時、サウジ人がこの薬効を知っていたら、みんな掘りに行ってあっという間になくなっていただろうな、とか考えてみたり。二度目のサウジ勤務の時、スイカに強精効果がある (可能性) というローカルニュースの後、路上販売のスイカが軒並み売り切れていました。

参考までに、スイカに関連した当時のブログを再掲します (ブログ引っ越しの際に小ネタすぎて削除したもの)。

ハブハブ

スイカを食べるとバイアグラに似た効果が得られる可能性があるというニュースは、日本だけでなく欧米、そしてここサウジアラビアでも大きく取り上げられています。

こちらは1年の半分は夏で雨も少なめという、スイカの栽培にはとても適した環境です。3月にはスーパーにスイカが出始め、7月の今は道すがら、山のように積まれたスイカの路上販売を毎日見かけます。

今頃サウジ人がスイカ売り場に殺到しているんだろうなと想像していたのですが、帰りがけにいつものスイカ屋の前を車で通ったら、案の定、すっかりスイカがなくなっていました。

以前、ジェッダの友人 (日本人) が、スイカのことを「ハブハブ」と言っていました。リヤドのサウジ人に聞いてみたら、「イエメンの方の言葉かな?」とのこと。ちょっと真偽は不明。

ハッバは種 (たね)。同じ語根でホッブは愛。スイカは種が多いからハブハブなんでしょうか。それとも昔から、アラブ人はスイカが愛につながることを知っていたのかな?


(写真はヨルダンのスイカ屋さんです)