昨年、ナンルーン市場で初めて豚足ラーメンをいただきました (⇒ルンルアン)。続いてバミー (中華麺) にカームー (豚足) をかけたものをはさみ (⇒ジェックマイ)、今回がタイ生活で三度目の豚足ラーメン。こんどはサパーンタクシンの「ジェーポーン・ランルートシン」というお店です。店内は狭く、お店の外にもテーブルが置かれています。
店頭の豚足は迫力あり。煮込んだ際に出る余分なアクと脂を丹念に取り除いているため、大鍋の煮汁表面はきれい。丁寧な調理です。
今回の目的はカオカームー (豚足のせご飯) ではなく、ラーメン (クイッティアオ・カームー:自分はバミー・カームーと伝えましたが問題なく通じました)。果たしてどんなものが出てくるだろうと不安半分、わくわく半分で待ちましたが、テーブルに運ばれてきた大きめの丼には、黒いスープが。この時点で「当たりかも」という期待が高まりました。
ルンルアンの豚足ラーメンは、普通のタイラーメンに豚足をのせたものでした。スープはしょっぱいラーメンスープ。これが、甘い味付けの豚足と、どうにもなじまないような気がして、個人的にはちょっといまいちな評価でした。
ジェックマイのバミーは、煮汁を直接かけているので味が濃く (煮汁をご飯にかけるのはいいのだけれど麺だと濃く感じる)、単体での完成度はもうひとつかなと思いました。お店名物の温泉卵を投入してちょうどよくなりましたが。
うってかわってこちらは黒いスープがたっぷり。見た目どおり、豚足の煮汁がベースの、すき焼き風甘しょっぱいスープでした。これなら豚足の味付けともなじみがいい。バランスは文句なし。
豚足はスネ肉でしょうか。柔らかいながらもシコシコした食感で、肉の旨味が感じられます。よく煮込まれているので、甘い脂部分もトロトロに。麺はちょっと太めで量も多め。珍しくネギも太いやつを斜め切りという (タイラーメンでは初めて見ました)、全体的にボリューミーな一杯。60バーツ/210円で、心も胃袋も大満足でした。