A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

スマトラ島奮闘記(インドネシア)

スマトラ島泥炭・森林火災

2015年10月、南スマトラ州パレンバンに行ってきました。多少なりとも消火活動に貢献できたか・・・。それにしても空 (消防ヘリコプター) から見る泥炭・森林火災の現場は凄まじく、人の手で今更どうなるものでもない・・・、と絶望を感じずにはいられなかったのですが、それでもインドネシア人たちはもう数ヶ月に渡り土日も関係なく消火活動を続けているわけで、彼らの努力がなんとか報われるよう、願うばかりでした。雨季よ、早く!

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ちなみに自分は消防ヘリコプターに乗り込み、命綱をつけた上で、ヘリの床に開いた60cm四方くらいの穴から下を覗き、写真とビデオ撮影をしました。消火剤の効果確認のためです (消火剤を供与してくれた日本メーカーと現場タスクフォースへの報告用)。消火剤はヘリが大きなバケツ (下の写真のオレンジ色) をぶら下げて運んでいます。

正確には、バケツで大量の水 (4000L) を近くの湖から汲んできて、消火剤はヘリの薬液タンクからチューブで必要量をバケツに注入します。今回はヘリの薬液タンクが100Lと小さく、消火剤入りの水は希釈率の関係で5回しか散布できませんでしたが、その後は通常の水散布を30回程度行いました (ヘリの燃料ギリギリまで)。

湖と火災現場をそれだけ往復したので、旋回の揺れがひどく、生涯最高度の乗り物酔いになりました。それに加えて、パレンバンのホテルに帰っても煙の臭いがずっとつきまとい (高性能マスクを着けていても)、乗り物酔いと頭痛がおさまらず、とにかくきついミッションでした。ただ、いいデータは提供できたかなと、自己満足感はありました。

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ンペンペ(パレンバン・ローカルグルメ)

スマトラ島のパレンバンに行った時のこと、同行インドネシア人スタッフが、「ンペンペを買ってこいって家族に頼まれてさ」とぼやきながらもなんだかニコニコ。

どうやらそれは「Pempek」というパレンバンの名物料理で、魚のすり身とタピオカを混ぜた練り物系の食べ物とのこと。

つづりをそのまま読めばペンペですが、現地人の発音は何度聞いても最初にンが入って聞こえます。(ン)ペンペって感じ?

じゃあお昼はぜひンペンペを食べようということになり、Pempek Candy というお店でご対面。黒くてトロリとしたソースをかけていただきました。

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練り物大好きな日本人の口にはよく合うンペンペ。あっという間に食べ終わると、量が足りなかったのでこれまたパレンバン名物の Mie Celor もいただきました。

コナッツミルクたっぷりで小エビの出汁がよく効いたトロトロスープが濃厚な味わい。ゆで卵は必ず載っているものなんだとか。

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帰りのパレンバン空港では、ほとんどの人がンペンペの箱を持っていました。

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メダングルメ

ミッションを与えられメダンへ飛びました。そんな任務の合間にメダンで食べたもの。やはり地方は楽しいな。

①ブタ
北スマトラ州はいろいろな民族がいて宗教や食文化も様々。現地案内人に何が食べたいか聞かれて思わずブタと答えてしまいました。中華料理ではないインドネシア料理としてのブタを食べるのはやはり新鮮。

メダンからランカットに向かう道すがら、何の変哲もなさそうなお店で食べたローストポーク(肉、脂身、皮)+ソーセージがなんとも美味しかったです。テリヤキ風味。

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②ドリアン
メダンには美味しいフルーツがたくさん。ドリアンは各地から集まってくるのでだいたい年中食べられるそうです。この日は小ぶりのものを案内人と半分こ。ねっとり甘い柔らか目のクリームチーズみたい。不思議なもので、こういうお店で食べると臭いはまったく気にならないんですよね。

房の中に実(タネ)がひとつのものは「アタリ」だそうです。確かにタネがみっつよっつ入ったものよりクリーム感が増してるような。ちなみにここはメダンの有名店です。

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③ミー・スペシャル
スイスベルインホテルの裏手は屋台がずらりと並ぶ、(B級) グルメストリートです。一番お客が入っているお店に入り、何を頼もうかなと考えていたら、自動的にミーが運ばれてきました。確かに周りのテーブルもほとんどこれなので、もうこの一杯に命をかけているお店なんですね。

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スープはコクがあってかつスッキリ。麺は臭みもなく噛み切る時のプツプツ感が小気味良い。刻みチャーシューもワンタンも美味しい。揚げタマネギの香ばしさが良いアクセント。ジャカルタにもそれこそ星の数ほどこれを出すお店はありますが、何かが違う (ブタだから?)。さすがグルメシティー、メダン。

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メダンのドリアンは臭くない

ジャカルタで、初めて路上の屋台でドリアンを食べたのは3月初旬のこと。それから約2ヶ月、すでに10回以上屋台に通っています。1回目、2回目はまだちょっと違和感がありましたが、3回目から突然、ドリアンのすべてを受け入れるようになりました。

ただ甘さばかりを求めるのではなく、カラメルのようなほろ苦さやエステル香を感じると、今はそれこそ美味しいと感じるようになりました。屋台にあるのはドリアン・メダンとモントーンの2種類。モントーンは高いのでメダンばかりを食べていますが、十分美味しいし、まったく臭くない。むしろフルーティー。

このようにジャカルタでそれなりに経験を積み、そして行ったメダン。お客でにぎわうレストランに入ると、メニューにドリアンケーキの文字が。初めてだけど当然注文。そしてぱくつく。

うん、なんだろうこの感じ。真ん中に本物のドリアン。トロトロで甘いけれども、その周りのクリームがさらに甘いので、ドリアンの良さを消してしまっています。

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ドリアンケーキを食べたせいでかえってモヤモヤしてしまい、急遽ホテルの近くの有名ドリアン店へ行ってドリアンを食べることにしました。やっぱり本物は美味しい。そしてやっぱり臭くない。

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そうして満腹のお腹を抱えてホテルにもどると、玄関にドリアン禁止の張り紙があるではないですか。メダンのドリアンは臭わないのが自慢なのに。インドネシア人はみんなそう言うのに。実は、臭っているのかな? (←いや間違いなく臭いんだと思う)

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メダンで買ったしらす

インドネシア地方都市の市場に行くと、色とりどりの生鮮食材が所狭しと並べられていますが、干し魚もたくさんあって、なんだか嬉しくなってしまいます。

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小魚(ちりめんじゃこ~煮干し)も少しずつ異なるものが何種類も売られているなど、その充実度は目を見張るものがあります。全部食べくらべたいくらい。

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とはいっても、市場で売られているものはホコリや排気ガスが気になるしけっこうハエもたかっているので、一度も買ったことはありません。パッキングが良ければなあ。

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と思っていたらありました。メダンの空港できれいにパックされたものが売っていたので、これ幸いとひとつ買って帰りました。

日本のものと同じように、ほんの少しエビやタコが混ざっています。これは嬉しい。ひとつまみ食べてみると、かなり塩辛いですね。これは厳しい。

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ということで、インドミー(ソトバンジャル味)の麺と一緒に茹で、湯で汁は捨て、別に作ったスープに茹で上がった麺とちりめんじゃこを入れて食べたところ。

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美味しい!まんましらすです。塩気はほぼなくなり、しらすにしてはやや大型なので魚肉を食べているという充実感もあって、かなり満足感高いです。買ってきて良かった。

パダン料理

これまたお仕事でパダンを初訪問、合間に本場のパダン料理に舌鼓をうってきました。同行した現地人スタッフに連れて行かれたお店は Sederhana というパダン料理のチェーン店。

Sederhana はジャカルタを含む全国各地にあって、自分もジャカルタで何度か食べているため、最初は正直少しがっかりしていたのですが、いざ料理が出てくると、ジャカルタとはまた毛色の違うものがちらほら。今回初めて見た料理もありました。緑色のチキンとか豆のようなジェンコルとか。さすが本場。

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サンバル(唐辛子調味料)も単品(ひと皿)であったのには驚きました。おまけの調味料ではなくおかず一品と考えられているのかな。と、思っていたら翌日の昼食では豆 (Pete) 入りのサンバルが他のおかずと同格に並べられていて、やはりこれは完全に食べるラー油感覚の立派なおかずなのだと思いました。しかもこの豆のサンバル、スッキリした辛さと豆のコクが相まって、素晴らしく美味しかったです。

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これも珍しかったのでご紹介。見た目はちょっとグロいですが、ウナギの唐揚げです。けっこうカリカリに揚げてあって、静岡名物「うなぎボーン」を思い出しました。

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