A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

フィジーの生活

スバらしい天気

フィジーといえば国際的に知られたリゾート。青い海、白い砂浜、さんさんと輝く南国の太陽。まさにそんなイメージです。けれどもそれは首都であるここ、スバではありません。ぜんぶ西側のナンディの話。リゾート客を受け入れるための立派な国際空港があるのもナンディ。

スバはビチレブ島の東端にあって、東側から吹く湿った貿易風のせいか、一年を通じて雨が多い土地柄です。いや、多いなんてもんじゃありません。中には年間300日雨だなんて言う人も。でもここに暮らしているとそれも本当かなと思ってしまいます。

朝、今日は久しぶりに晴れたな、なんていい気分でいると、昼から急に雲が出て、あっという間に雨景色になることも。そんなのをこちらでは「スバらしい天気」と言うのだそうです。ナットク。

また、雨が多いせいか、スバの中心街は道路脇に立ち並ぶ商店街にも張り出し屋根が続いており、傘をささなくてもけっこう移動できるようになっています。これはうれしい。

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スバの空を見上げて

フィジーに来て1ヶ月くらいは本当に毎日雨続きで、それに出張も多く、なにより空が明るいうちに帰るなんてことがなかったので、なかなか空を見上げて一息つく余裕がありませんでした。土日はだいたいホテルにこもっていたし。

そんな最初の根暗な期間、唯一、夕焼けを見たのがこの日でした。空に浮かぶ雲の形こそ日本のそれと変わりないものの、シルエットに浮かぶヤシの木が、まさに南国フィジーを表しています。ようやくフィジーにいる実感が。

 

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ナンディ

自分が暮らす首都のスバはかなり雨が多い町です。赴任してしばらくはずっと雨でした。そんな時に行った西部の町ナンディ。空の玄関口として立派な国際空港があり、毎年たくさんの旅行者を受け入れています。さすがリゾートとして発展するだけあって、空がカラッと晴れ上がっていました。(スバは年間300日雨、ナンディは年間300日晴れと言われているそうです、比喩だと信じたい・・・)

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出張じゃなかったらどんなに楽しかったか。

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わらび?(スバのマーケット)

土曜の朝、スバ中心部にある生鮮市場へ行きました。ワラビみたいなものがありました。現地名 Ota (オタ)。

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中央市場は活気にあふれています。フィジーならではの野菜もあって、なかなか楽しい。テンション上がります。

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スバの野菜市場で今、ひときわ目をひくのが「ドゥルカ (Duruka)」。人呼んで"フィジーのアスパラガス"。いや、地元の人がそう呼んでいるだけです。アスパラの仲間ではありません。学名: Saccharum edule。

ドゥルカは写真を見ての通りサトウキビのような植物で、開花前の花の部分を取り出して食べるんだそうです。ココナッツでクタクタに煮込むと、まあ確かにホワイトアスパラっぽいかも。

あっさりしているので、クニャクニャっとした食感を楽しむ感じですね。煮込みが足りないと繊維っぽい食感であまり美味しくありません。よく煮こむのがコツ。ココナッツ煮込みかカレーにするのが定番です。

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野菜に加えて魚介類も豊富。調理済みのシーフードも売っていて、あれも食べたいこれも食べたいと、いったいどれを買おうか迷ってしまいます。

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マーケットの "貝ゾーン" を歩いていると、「カイ!カイ!」という声が。おや?日本語?などと思っていたら、どうも貝のことを現地語でカイ (Kai) と言うんだそうです。面白い一致。

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トンガにもありましたが、フィジーにも、ウニが。食べたらトンガのより甘くて濃厚に感じました。

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フィジーのマーケットにはローカルスイーツもたくさん。いろいろ目移りしましたが、この時はビラ (Bila) を買いました。1本50セント (25円)。皮 (バナナの葉っぱ?) をむくと中には白っぽいお餅のようなものが入っています。

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レンジで少し温めると、モチモチというかベトベトというか。かすかに甘く、ヨーグルトというかホエーのような香りと酸味があります。これぞ澱粉といった食感と風味は、発酵もさせているのかな。エチオピアのコチョ (エンセーテの澱粉を発酵させたお餅) をもっと柔らかくした感じ。なかなか美味しかったです。

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スバのマーケットでファラワ(Falawa)を買いました。キャッサバに砂糖やココナッツをまぜてバナナの葉っぱにくるみ蒸し焼きにした、ケーキというか蒸しパンというか、かなりどっしりもっさりして食べごたえ十分なスイーツです。日曜日の朝にちょうどよかったです。

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こちらはスバの中心街にあるハンディクラフトセンター。置いてあるものはトンガとあまり変わりませんが、クオリティーが少し高いような。安くて素朴なお土産ならトンガ、高くても良い物をというなら断然フィジーがいいですね。タパクロスのドレスもとってもいい感じでした。

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虹 No rain, No rainbow

雨がふらなければ (苦難がなければ)
虹はでない (成功はない)

雨が多いスバの利点。虹をよく見る。

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散歩日和

普段は雨の多いスバ。今日はきれいな青空でした。こんな日は海沿いの道をのんびり散歩するのが気持ちいいですね。

南半球のフィジーは冬。空気が澄んで日差しはむしろ強いかも。けれども時折り吹く風が、軽く汗ばんだ肌に心地よい季節です。心がフワッと軽くなる。

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風通しバツグン

フィジーの市内バスは窓がないのがデフォルト。雨の日はどうしてるんだろう。

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シュガートレイン

フィジーの西部地域にはサトウキビ畑が広がっています。収穫されたサトウキビを運ぶためのトロッコ用線路もいたるところに敷かれていて、これがまたなんともいえない風情をかもしだしていました。

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ナンディ川

ナンディ川洪水対策調査の様子。

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調査中、突然の豪雨によりナンディ川が増水。洪水警報がでました。

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ナンディの町も内水氾濫 (川の決壊ではない、雨水の排水が悪いせい)

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豪雨の翌日、ヘリコプターで上空からナンディ川の様子を確認。

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レワ川

レワ川はフィジー東部最大の川です。こちらも川が増水するたび浸水している場所。政府は地域住民に対し移転を推奨していますが、なかなか思うように進まないそうです。

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セブンス

今日は7人制ラクビー、通称セブンスを見てきました(正式にはセブンズみたいですが、周りの人はみんなセブンスと言っていたような)。スタジアムの入場料は屋根付き観覧席12F$ (660円)、コンクリート席or芝生席5F$ (275円)。昨日から全部で40ほどの国内クラブチームが勝ち抜き戦を行い、優勝を争いました。

2011年ラグビーワールドカップで初めて真剣にラクビー(15人制)を見て、なかなか面白いと思いましたが、いかんせんルールがわからないし、40分ハーフ✕2は見ていてかなり疲れました。

ところが今日のセブンスは7分ハーフ✕2でトータル14分の戦い。15人制が重量級のフィジカルコンタクトに醍醐味があるとするなら、こちらは何しろスピート勝負。パスワークもほどほどに、トリッキーなランから最後は独走でトライする様は、爽快&カッコイイのひと言(←あ、ふた言だ)。試合時間は短いのに点数がけっこう入るので見ていて飽きません。(10分ハーフもあるそうです)

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しかもフィジーはセブンスならワールドランキング第3位ですから、今日の全体のレベルもなかなかのも。次のオリンピックでは正式種目に採用されているので、フィジーにメダルをもたらすだろうと国民の期待を背負っています。

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この大会で優秀な働きをした選手は、代表チームに選抜されます。そして目指すは香港セブンス。ここフィジーではサッカーワールドカップはまったく盛り上がらないことが予想されますが、香港セブンスはきっと大盛り上がりでしょう。

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フィジーの浄水場

スバ中心部から車で北に30分、ワイラ浄水場を見学してきました。取水ポイントの川は、日本ではなかなかあり得ない色をしていましたが、いくつかの浄水工程を経て、無色透明の水ができあがるのを間近に見ることができました。

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この水はスバの一部とナウソリ方面に給水されていますが、おそらく他の浄水場もここのようにきちんと運営管理されていることでしょう。安心しました。

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村落給水

フィジーの地方の村を訪問しました。昔ながらの生物浄化法(EPS)の技法を使って、いつでも安全・きれいな水を飲めるようにした村落給水システムの見学です。フィジー人が日本で学んだ知識も活かされています。

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スバの喧騒を思うと、カロコレブ村はなんて穏やかな場所なんだろうと感動しきり。ゆっくり流れる静かな時間を、しばしの間楽しみました。

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フィジーのカエル

夜アパートに帰ると、庭に何匹もカエルがいます。前から一度写真に収めたいと思っていましたが、人が近づくとすぐにぴょこぴょこ飛び跳ねて逃げてしまうので、これまで半ばあきらめていました。

ところが今日のカエルは、サイズも大きくやけにどっしり構えていました。足をひょいと近づけてみても微動だにしません。これはチャンス。家の中からカメラをとってくると、パシャパシャと撮影。うん、決まった。

しかしこのカエル、何枚撮ってもまったく意に介さず、あいかわらず静かにたたずんだまま遠くの方を見ていました。なんでしょう、これが王者の風格というんでしょうか。

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夏の到来

今日のスバは気持ちよく晴れ上がった青空で、暑く湿った風が本格的な夏の到来を思わせました。そして一日の終りは夕焼け。空を見て心が和むこの感覚、最近ずっと忙しくて、しばらく忘れていました。また明日からがんばろう。

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ランバサ

バヌアレブ島のランバサに初めて行ってきました (仕事)。スバから飛行機で40分。赤道が近づくのでスバより暑いです。今年は水不足で洗車も禁止になったそうですが、そのせいか町が乾燥していて埃っぽかったです。小さな町ですが目抜き通りにお店は必要十分なものがあり、人がフレンドリーな感じがしたので、居心地は良さそうと思いました。

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夕方、野菜マーケッでマンゴーを買いました。ローカルマンゴーと違ってなかなか見栄えの良い物があったので聞いてみると、「ハイブリッドだから1個1ドル(56円)だよ」と言います。普通のは4個で1ドル。小ぶりだし先週スバで買ったハイブリッドとは明らかに違うので少し迷いましたが、やはりなんとも美味しそうだったので、1個購入。ホテルにもどってフィジー人に聞いてみたら、「それはどこにでもあるやつだな、ハイブリッドじゃないよ」だって・・・。

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でも、食べたら美味しかったです。ハイブリッドマンゴーは強い甘味に加えてまろやかな酸味があり、果物の女王はこれでしょうと思わずうなる美味しさですが、このエセハイブリッドも、ローカルマンゴーの何倍も甘く、かつジューシーでした。酸味はほとんどありませんでしたが、トロピカルフルーツとしてのマンゴーはむしろこの味だなと。買ってよかった。

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ランバサ発、空の旅

ランバサ空港を出発してナンディまでの空の旅は、ビチレブ島の北の町を次々と窓から見下ろすことができる、思いのほか風光明媚なルートでした。

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ランバサ空港

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ラキラキ (リゾート)

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ラキラキ (タウン)

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山火事

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ラウトカ

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スリーピングジャイアント (ナンディ)

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