フィジーの首都スバに2年住んでいました。トンガとは違って立派なスーパーマーケットがあったので (MHCC他)、ローカルの市場に行かなくても普段の買い物はまったく困りませんでした。
そんな中、やはり時々はスバ市営市場 (Suva Municipal Market: Map) に足を運び、その活気に満ちた雰囲気と山のように並べられた山海の食材を、いつもワクワクしながら眺めたものです。
もちろん、市場でしか買えない食材を、たまにはゲット。一人暮らしだったので量は持て余し気味でしたが、ヤムイモの食べくらべやウニの大量買い、ゆでダコの1匹買いなど、フィジーでしかできないことを楽しみました。
屋内施設をグルっと取り囲むように、外側にもたくさんの売り子さんたちが、大量の食材を並べています。
これらは4月の写真ですが、旬だったのでしょう、「ドゥルカ」と「オタ」がたくさん売られていました。ドゥルカ (Duruka) は開花前の花の部分を取り出し、ココナッツクリームでクタクタに煮込むと、ホワイトアスパラっぽい食感で美味しかったです。
オタ (Ota) は見た目のとおり、ワラビかなと思います。茹でて食べるとまさにそんな感じ。調理されたものをいただきましたが、エグみもなく、こちらも美味しかったです。
タロイモの葉っぱはトンガでも食べていましたが、大洋州では欠かせない食材です。ノニやタヒチアンチェストナッツもよく売られていました。
トンガ人もフィジー人も主食として芋類をよく食べます (インド系フィジー人は別)。トンガの一番人気はヤムでしたが、フィジーの市場ではキャッサバとタロが多くヤムは少なめでした。
ヤムイモはせいぜい4種類しか見つけられませんでした。こちらが4種の食べくらべ。すりおろしてご飯にかけたり、小麦粉を混ぜて揚げてみたり。どれも美味しかったです。
カボチャやジャックフルーツ、パンノキもよく売られていました。ジャックフルーツはフルーツとして食べたりカレーにしたり。
パンノキは軽く丸焼きしたもの。カットしてそのままでも食べられましたが、自分はさらに少し揚げて塩をふったり蜜をからめたりして美味しくいただきました。
屋内施設は野菜・果物がメイン。屋外にはまだまだシーフードエリアが広がっています。太陽光の下に並べられた魚とか大丈夫なんだろうかといつも心配になりました。
いくらか忘れましたが、生ウニもずいぶん安かったと思います。パック詰めは日本人に人気でした。自分はタコや貝の方がよく買っていたかな。あと海ブドウも。
魚をズラリと並べたら、あとはどっしり構えて客の関心を待つスタイル。こちらから話しかければけっこうグイグイ来ますが、けっして立ち上がることはしません。
売り子さんたちは基本みんなフレンドリーで、値段交渉も楽しみのうちでした。バッグの中にはいくら入っているんだろうと、いつも興味津々でした。
エビ、カニ、ナマコ、ロブスター、ヤシガニと、高級食材も多数。もちろん日本よりずっと安い値段で買うことができました。さすが、海に囲まれた島。
魚は数え切れないほどの種類が売られていたので、写真は一部です。日本でおなじみの魚も。こちらは屋根 (ブルーシート) 付きエリア。
屋内施設には季節の野菜・果物がいつもうず高く積まれていました。写真はごく一部です。そんなに料理する方ではありませんが、ほしい野菜がなくて困ったということはありませんでした。
こちらの一角はカバ (Kava) コーナー。ポリネシア人の生活にはカバが欠かせません。フィジーでは手土産として、地方出張の際はよく買って持って行きました。
お花はトロピカルなものがたくさんあって印象的でした。
帰りがけによくスイーツコーナーに寄って、ローカルスイーツを買って帰りました。意外とうまし。
マーケットは活気があっていいですね。子供たちも元気でした。
フィジーはさすが大洋州の中心国、マーケットもトンガとは段違いに物資が豊富でした。マンゴーの季節 (11月) はマンゴーだらけになっていましたよ。安くて甘くて美味しかった。