A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

5月3日、ツバルのごみを思い出す

これまで中東・アフリカ・大洋州・東南アジアと国を渡り歩き、今は中央アジアのウズベキスタンで暮らしています。

ウズベキスタンの首都タシケントでの生活は快適です。他の国の首都よりも比較的、ごみの少ないきれいな町だと思います。

タシケントはあちこちにごみ箱が設置されていて、そしてみんなちゃんとそこにごみを捨てています。政府雇用の道路清掃員も多いです。

ほとんどのごみ箱はプラスチック・紙・一般ごみと3つ (3色) セットになっていますが、完璧な分別までには、まだちょっと至らないかもしれません。

タバコのポイ捨てが多いのには辟易としますが、ごみのポイ捨てはほとんどないように思います。そちらの教育は十分行き届いているということなのでしょう。

いつの時代も子供たちは柔軟。だから教育が大切。大人には何を教えたって、今更なかなか変わらないですもんね。

5月3日は「ごみの日」ということで、ごみと言えば、大洋州の島国が思い出されます。トンガとフィジーの生活では常にゴミ問題を意識していましたが、一番強烈だったのは、やはりツバル。以下、ツバルの過去記事 (10年前) ですが、現在もなかなか解決には至っていないようです。

ツバルの厳しい現実

フィジーから間をおかず二度目のツバル出張。狭いけれど海もきれいだしのんびりしていて案外いい島じゃないか、なんて思った初回とはうって変わって、今回はかなり厳しい南の島の現実を目の当たりにしました。

首都のある島の北端に山積みとなっていた大量のごみ。とにかく見た目のインパクトが強烈でした。なんとかしなきゃと思っても、焼却施設も埋め立て場所もありません。人もごみも逃げ場がないのです。さらにトイレの問題。家の前の海で用をたす人も多いのだとか。

海面上昇という長期的な問題に取り組む前に (その方が今は外国の援助が引き出せますが)、まずはごみ・衛生問題をなんとかしなければならないんじゃないでしょうか。珊瑚が死んでいるのも気候変動による海水温の上昇というよりも、糞尿で水が汚れたのが原因かもしれないし。

じゃあどうすればいいのと聞かれても、魔法のような特効薬があるわけではありませんが。