A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

タシケントの大気汚染

先週、日本からウズベキスタンに戻ってきましたが、久しぶりに現地の新聞に目を通すと、タシケントの大気汚染がだいぶ深刻になっているというニュースがありました。

バンコクにいた時のように、明らかに空気が悪いとは感じなかったので、ニュースを読んでも「ああ、そうなの?」といった感じではあります。

ただ、大気汚染指数は150を超えていたりもしますから、敏感な方だけでなく、万人にとって好ましくない状況なのは間違いありません。

原因として考えられるのは、次のものであるとニュースは伝えています。

・伐採禁止期間中の49,000本の樹木の違法伐採
・都市計画マスタープランの承認を得ない建設工事
・車の排気ガス (※平均して毎日73万台の車がタシケントを移動、最大30万台の車が地方から首都に流入)
・石炭消費量の増加
・市民に温水暖房を供給する暖房プラントでの重油の追加使用 (※12月、タシケントの6つの暖房プラントの9つのボイラーハウスで3,000トンの重油が使用された)
・タシケントは山に囲まれており大気の移動が停滞しがち

職場から見渡した現在のタシケントの町です。実はそこまで大気汚染が見て取れるわけではないのですが、でも去年の秋口とくらべたらやはり空気が悪いかなと。

タイも毎年12月から3月頃にかけて、ひどい大気汚染がありました。大きな原因は畑作のための野焼きにより発生する煙。風の影響で近郊からバンコクにも流入しました。

下の写真は2020年12月のバンコク、職場の窓から「エレファントビル」を撮ったものです。その下の10月の写真とくらべると一目瞭然で、この時は身の危険すら感じました。

大気汚染の悪化により、タイのように学校が休校になるような事態には陥っていませんが、そうなる前に、ウズベキスタン政府も本腰を入れて対策を行うようです。