A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

ラマダンの風景(Google画像検索から)

ウズベキスタンは国民の96.3%がイスラム教徒です (2022年推計)。その割に、町並みや人々の出で立ちがイスラム然としているかというと、けっしてそんなこともなく、住んでいる地域にもよるかもしれませんが、意識しないと今がラマダン月の最中であることも、つい忘れてしまいそうになります。

非ムスリムが気をつかわなくていい、オープンな雰囲気なのはとてもありがたいのですが、一方で一抹の寂しさを感じたりも。長年の中東・イスラム圏暮らしの経験から、ムスリムにとってラマダンは毎日が楽しいお祭のようなもの、という意識が刷り込まれているからです。

きっとタシケントの町のどこかに、大勢の市民がイフタールに集いにぎわっているような場所があるに違いないと、日没前後に何度か町を歩いてみましたが、いまだ出会えずです。なのでローカルのファストフードチェーン店「EVOS」でイフタールセットをテイクアウトして、せいぜい気分をあげている今日この頃。

コフテ (キョフテ) 弁当。ザムザムウォーターとデーツがついて45,000スム/540円。

さて、ウズベキスタンを含め何ヶ国かで「ramadna in (country)」とGoogle画像検索してみました。もともとはウズベキスタンでどこかにぎやかな場所・イベントを探そうとしたものでしたが、そちらは叶わず。しかし各国のラマダンの特徴がなんとなく出ているなと、思わず納得モノの検索結果でした。

ウズベキスタン
なんだか地味。浮かれた雰囲気はなく、すごく真面目な印象。まあラマダンは真面目に取り組むべきものなんですけどね、本来。

エジプト
さすがエジプト、町が華やかに飾りつけられ、にぎやかさが伝わってきます。大勢でイフタールに集うのもカイロ生活の楽しみのひとつでした。

ヨルダン
こちらも画面がきれいです。ヨルダンは観光プロモーションに力を入れている印象。治安がよくご飯も美味しく、名所旧跡が多数存在する、素晴らしい国です。

カタール
ほとんど人の画像が出てこないのがカタールらしいなと思ったり。保守的、いや、シャイな人たちですから。

サウジアラビア
ラマダン月になったかどうかの天体観測、巨大モスクでの集団イフタール、そしてカアバ神殿での礼拝風景。圧巻ですね。

インドネシア
さすが、世界最大のイスラム教国です。国全体でラマダンに励んでいる様子が伝わってきます。本当にみんな楽しそう。男性も女性も等しく画像に出てきますね。インドネシアのラマダンは、なんだかこちらまでウキウキする雰囲気がありました。

モロッコ
個人的に目を引いたのがモロッコのご飯だらけの検索結果。その昔、一度旅行したことはありますが、また行きたくなりました、こんどはグルメ目的で。ちなみにモロッコのアラビア語名は「マグリブ (日が沈む国)」。これに対して日本は「マシュリク (日が昇る国)」だと言う人も (実際の日本のアラビア語名は「ヤーバーン」)。