今まで住んだ国にもご当地の串焼きがいろいろあって、自分もそれなりにたくさん食べてきました。その中でもシャシリクは美味しい方だなと、ここウズベキスタンでは毎日ご満悦なわけですが、以下、そんな各国の串焼きをご紹介します。
■シャシリク@ウズベキスタン
ロシアや中央アジアなど旧ソ連圏でよく食べられる串焼き。ウズベキスタンでは羊肉 (ラム) が好まれますが、鶏や牛、ジャガイモなども美味しいです。肉と一緒に脂身も刺されていることが多く、あらためて羊の脂は美味しいなと感動しています。ノン (パン) も美味しいし、シンプルながら塩味系カバブの最高峰なのでは。
■カバーブ@ヨルダン
巡礼月の犠牲祭が近づくと、アンマンの町にはどんどん羊が増えていきました。空き地には羊の市場が立ち、バーベキュー屋では店員がせわしなくカバーブを焼く光景が。アラビア半島のアラブ人も、ヨルダンの料理は美味しいと一目置くほどです。
ラクダのコブの串焼きはヨルダンで初めて食べました。少しカリッとするまで焼いて食べますが、脂なので放っておくとどんどん小さくなっていきます。食べるのは程良いタイミングで。
■ケバブ@トルコ
サウジアラビア時代、リヤドのタラーティーン通りにあったトルコ料理屋によく食べに行っていて、ここのラムチョップは本当に最高でした。タレも一工夫あって格別の味わい。
タシケントにもトルコ料理屋はたくさんあり、ドネルケバブを食べることが多いですが、アダナケバブ (ひき肉のケバブ) も美味しかったです。ピリ辛なんですよね。なんだか新鮮でした。
■チェロケバブ@イラン
サウジアラビア時代、リヤドのタハリヤ通りにあったイラン料理屋で食べたもの。ひき肉のケバブをご飯と一緒に提供。お肉をご飯で隠すのがひとつの定番スタイルなのだそう (写真では半分隠れています)。アラブ料理より少しだけ洗練されているような。
■チョパンカバブ@アフガニスタン
タシケントのアフガニスタンレストランでいただいた、ラムリブの串焼き。すりおろした野菜に一晩漬け込むそうで、それらの旨味が染みていてとても美味しかったです。一緒に食べたアフガニスタンのパンもバターの風味が豊かでした。
■チキンティッカ@インド
中東、日本、東南アジアで幾度となく食べてきましたが、あの赤っぽい色とスモークの香り、少し酸っぱい感じは、世界的に味がかなり統一されていると思います。どこで食べてもだいたい美味しい。
■サテ@インドネシア
インドネシア滞在中、たくさんいただきました。お肉一切れのサイズが小ぶりなのは全国共通で、1串の値段が抑えられるし、火も通りやすいからでしょう。ジャワ島はタレが甘く、これがお肉にとてもマッチ。ジョグジャカルタの峠の茶屋みたいな掘っ立て小屋で食べたサテカンビン (羊のサテ) の味は今も思い出します。
カリマンタン島のバンジャルマシンで食べたサテキジャン (鹿のサテ) は、生涯ベスト級の美味しさでした。野趣あふれるお肉の味もさることながら、真っ赤な血のソースが素晴らしく、旅行中3日連続で通ったほど。今は地元でも鹿の生息数が減ってしまい、なかなか食べられなくなっているとの情報も。
ジャカルタの中華街にはヘビ (コブラ) の屋台がありました。一度、串焼きをいただきましたが、最後までおっかなびっくりで、味わうどころではありませんでした。後日、近くのお店で食べたヘビの唐揚げは抜群に美味しかったです。
■ムーピン@タイ
タイはインドネシアと同じく屋台文化が発展しているので、本当にもうあちこちに串焼き屋台がありました。写真はBTSプロンポン駅の高架下の屋台。平たい大判小判の形をしたのがムーピン (豚肉=ムーの串焼き) です。
ムーピンは仕事終わりによくテイクアウトして帰りました。甘辛いタレが最高のご飯のお供でした。時にはタイ風焼きおにぎり「カオジー」も同じ屋台で購入。写真はムーピンとカオジーを2個ずつ温め直してくれています。
■シュラスコ@ブラジル
インドネシア時代、ジャカルタのステーキハウスでシュラスコを初めていただきました。なので本場にくらべてどの程度ちゃんとしているかはわかりませんが、一切れが大きめなので、その肉々しさ、お肉を食べているなという実感は最高でした。
■ジビエの串焼き@日本
静岡県で食べたイノシシとヤマメの串焼き@オクシズ (奥静岡エリア)、キジの串焼き@伊豆修善寺。ジビエらしい、ワイルドな味でした (←よくわかっていない)。
さて、では個人的にどれが一番美味しいかと言うと、、、うーん、難しい。記憶の味は少し美化されているような気もするので、その辺は少し差し引いて考えるとして、まあでもやはり塩系はウズベキスタンが美味しいかな。今実際にとても美味しいと思って食べていますから。ヨルダンも美味しかったですけどね。
甘辛系ならタイよりはインドネシアのサテですね。そしてその最高峰はバンジャルマシンのサテキジャン (鹿のサテ)。じゃあウズベキスタンのシャシリク (ラム) とサテキジャンをくらべたらどうか。。いやホント、難しすぎます。日本の焼き鳥なら塩よりタレ派なので、サテに軍配かと思ったりもしますが、大人だったら塩だよという世間の声も気になったりする自分。。ああ、くらべられない。。