在ウズベキスタン日本国大使館のホームページには、ウズベキスタン出国の際の注意事項として以下のことが書かれています (※抜粋)。
『出国時には、古美術品(骨董品)など歴史的価値を有している品物や国家的な財産とみなされる品物は、持ち出しが禁止されることがあります。地方で購入した古い民芸品やスザニ(ししゅう)、絨毯などを持ち帰る場合は、持ち出し許可証明書の提出を求められることがあります。持ち出し証明書がない場合、これらの品物を没収されることがありますので土産物などを購入する際は注意してください』
このルールはうっすら把握していましたが、「まさかこんなものまで?」と思ったニュース記事があったのでご紹介します。11月7日付けのローカルウェブニュースです。
歴史的コイン96枚を国外に密輸しようとした人物がブハラで拘束
ブハラ~ブヌコボ便 (モスクワ) に搭乗しようとした人物が空港の税関検査で止められ、検査の結果、無申告かつ許可証のない古いコイン96枚の所持が発覚しました。
コインの骨董的価値を判断するため、ブハラ文化遺産局が専門家に鑑定を依頼し、現在も作業が続けられています。
「文化財の輸出入に関する法律」により、ウズベキスタンで鋳造され50年以上たったコインの輸出は禁止されています。(※やや端折って翻訳)
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記事の写真を見ると、コインの鋳造年は1961年が多いようです。古いけれど骨董とまでは言わないような。。でも50年前のものはもう規制の対象なんですね。
これはちょっとトラップだなと。日本で例えれば「ギザ十 (じゅう)」が「歴史的貨幣のため輸出禁止」とみなされているわけですから。
古いスザニを買ったとしても、国外への持ち出しにはちゃんと許可を取らなければいけないんだと、あらためて頭に叩き込んでおかなければ。
【参考】マリアテレジア銀貨過去記事