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タシケントの聖母被昇天大聖堂(ロシア正教会)

地下鉄オイベック駅から南側に歩いて約15分のところにある青くて大きな教会が、「聖母被昇天大聖堂 (Cathedral of the Assumption of the Virgin)」です。Googleマップには "Holy Assumption Cathedral Church" と記載されています。

帝政ロシア時代の1871年に建立され、ロシア革命以降はボルシェビキによる "Living Church Movement" に割り当てられたり、戦時中1933年から1945年まで閉鎖されるなどしましたが、1945年12月に礼拝を再開、ウズベキスタンのロシア正教会の中心となりました。

1996年11月、アレクシイ2世 (第15代モスクワ及び全ロシア総主教、ロシア正教会首座主教) の訪問に合わせ改修が施され、また2010年春には新しい鐘楼が建てられ、現在の姿になりました。遠くから見ても、とても立派な建物です。

19日 (日曜日) の朝に訪れましたが、この日は大事な儀式があったようで (聖ルカの遺物が発見された日にちなんで?)、透き通るような賛美歌の歌声の中、粛々とセレモニーが執り行われていました。

賛美歌と合わせこの荘厳な雰囲気に、ふと心を持っていかれそうになりましたが、ソビエト時代の抑圧などその苛烈な歴史を想像すると、時代や地域によっては信仰も命がけだなと、あらためて思ったのでした。

内部は写真禁止の立て看板がありましたが、この日は特別な儀式だったからなのか、普段からそうなのかはわかりません。なので教会のウェブサイトなどから写真を拝借。外観と同じく、中も空色を基調としたとても美しい色合いでした。

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