A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

エチオピアのクリスマスは1月

エチオピア暦

エチオピアは独自の暦を使い続ける国のひとつです。エチオピア暦は、一般的には「ユリウス暦」だと言われています。ユリウス暦は、その名の通りユリウス・カエサルが紀元前45年に制定した暦ですが、歴史的に各地に伝播していく過程で、その土地によって様々な改変が行われていきました。

ユリウス暦は東方正教会が祭礼のため利用していますが、教会によって紀元も異なれば年始も異なるようです。エチオピア暦では、キリスト生誕年の歴史解釈の違いから紀元が7年遅れとなり、また西暦の9月11日が年始 (新年=ウンコタタシ) にあたります。クリスマス (ゲンナ) は12月25日ではなく1月7日。なので、西暦2007年9月11日が、エチオピアではミレニアムにあたる2000年1月1日となります。

さら独特なのが、1年が13ヶ月だということ。30日×12ヶ月と、5日間 (年によって6日) の第13月 (パグメ) というものです。このため、エチオピアのキャッチフレーズはズバリ「13 Months of Sunshine」。

9.11アメリカ同時多発テロの日、普段はワールドトレードセンターでたくさん働いているはずのエチオピア人が誰もいなかったことから、当局は一時エチオピア人の犯行を疑ったと言います。実際には、みんな休みをとって家でお正月を祝っていただけです。

※過去記事の再録です:元記事はコチラ (エチオピアの伝統・文化)