MRTスティサン駅から東に1.8km、閑静な住宅街の奥まったところにひっそりとたたずむスイーツ店「Baan Dok Pud」で美味しいタイ菓子をいただき、すっかり癒やされてきました。駅からお店には散歩がてら30分弱歩きましたが、途中、屋台が並ぶ小路があったり、また住宅街に入ると車通りもなくなって、快適に歩くことができました。
なぜこのお店を見つけたかというと、ネットニュースで錦鯉の記事を読んだからです。日本の錦鯉は四季がある日本の気候風土に合った魚ですが、今は東南アジアのような寒くならない土地にも適応するよう品種改良がなされ、それによってタイでも近年その人気が高まっているという記事でした。急に錦鯉が見たくなり、鯉の池があるカフェで検索したところ、ここがヒットしたというわけです。
コロナのご時世ゆえ、今は店内飲食は不可、でも庭はOK。自分はもともと池の鯉を見たかったので、問題なし。店内にも思わず座ってみたくなるコーナーがありましたけどね (最後の写真)。注文はタブレットのメニュー写真から選びます。お菓子盛り合わせがひとつしかなかったので、写真ではあまりパッとしなかったのですが、それをオーダー (159バーツ/550円)。ところが、テーブルに運ばれてきたそれは、写真とは別物でした。
いや、いい意味で裏切られました。写真では盛り皿とお菓子がもっと地味でやぼったい印象でしたが、実際のセットはずっと彩りが美しく、そして涼やかな見た目でした。8種類のお菓子は甘いものからややしょっぱいものまでバリエーションがあって、お菓子ごとに見た目も食感も異なります。お菓子のチョイスが実にセンスあふれるものでした。庭の木漏れ日、噴水の水音、池の鯉、店員の丁寧な対応、そして美味しいタイ菓子。これはもうパーフェクト。
実はこのお店、Googleマップの評価が両極端だったりします。高評価も多いのですが、星1つもけっこう目立ちます。なので来る前はちょっと不安もあったのですが、杞憂はすべて吹き飛びました。低評価の人は、たぶん提供時間に不満があったのかもしれません。そんなコメントが散見されました。自分も、お菓子が出てくるまで10分もかかってはいないと思いますが、それにしても他に誰もお客がいないのに、意外と時間がかかるなあと思いました。
ただ、お菓子がものによってほんのり温かいし、どれもみずみずしかったので、注文を受けてから作っているものもあるんだろうなと思いました。それなら納得の待ち時間です。お菓子はどれもそれぞれの美味しさがあって、またお店の雰囲気全体としても満足感が高い、個人的にはかなり大ヒットのお店でした。