この1ヶ月で7本映画を観ました。バンコクで他にもいろいろ上映されている中、自分なりに観たいと思った作品を選んで観に行っているわけですが、ふり返ってみれば完全新作は1本しかなく、リメイクやリブート、そしてシリーズ作品ばかり。我ながら冒険していないなと、ちょっと反省。
【新作】
・ラストナイトインソーホー
【リメイク】
・ウエストサイドストーリー
【リブート】
・マトリックス レザレクションズ
・ゴーストバスターズ アフターライフ
【シリーズ】
・ヴェノム2
・スパイダーマン ノーウェイホーム
・キングスマン ファーストエージェント
映画におけるリメイクとは、昔の作品を基本設定とストーリーはそのままに作り直すこと、リブートは昔の作品に新しい解釈やコンセプトを持たせて作り直すこと、そしてリバイバルは昔の作品を手直ししたりせずそのまま上映することです。
ちょっと驚いたのが、ウエストサイドストーリー。オリジナル版はかなり昔に観たので (映画館ではなくテレビで)、ストーリーはぼんやりしか覚えていませんでしたが、映画を観ながら「あれ?まったく同じ?」と思いました。オリジナル版の作品情報をあらためて読んでみると、やはりほぼ同じっぽい。
歌はどれも名曲揃いなので聴き心地は良かったものの、時代背景が当時のままで、ストーリーに現代的解釈はたぶんまったく無し。メリー・ポピンズ・リターンズのような作品を想像していたので、まさかと思いました。わざわざ同じものを作った意味って何だったんでしょう。リバイバル上映と何が違うの? それでもやはり「トゥナイト」は感動しましたけどね。
ラストナイトインソーホーは面白かったです。エリー (トーマシン・マッケンジー) とサンディ (アニャ・テイラー=ジョイ) がとにかく魅力的。前半のサイコサスペンス的なストーリー回しは、マジカルなカメラワークとあいまって強く引き込まれました。逆に後半はあそこまでエスカレートしなくても良かったのに、などと思ってしまった部分もあります。まあそこは一旦リセットして、ラストシーンの余韻は良かったです。
マトリックスの感想はコチラに書きました。2回めはまだ観ていません。いつか日本語字幕で観よう。
ゴーストバスターズは旧作 (1984年) と前作 (2016年) を観ています。前作が主要キャストを女性にしたリブート作品でやや上滑りだったかなというのに対し、本作の主要キャストはティーン (孫世代)。旧作へのリストペクトが感じられ、また胸アツ展開もあり、続編も期待できそうな良い仕上がりでした。面白かったです。ポール・ラッドの使い方も贅沢。
ヴェノム2はエディとヴェノムのバディ感が増して最高。むしろエディの元カノ (ミシェル・ウィリアムズ) の方がヴェノムの扱い方が上手くて笑いました。ウディ・ハレルソンは狂人を演じさせたらピカイチですね。役柄としては最後ちょっとあっけなかったけれど。ヴェノム同士の戦いがオールCGなのはしょうがないにしても、こうなるともはや俳優いらないのでは、という感じもしました。
スパイダーマン ノーウェイホームはトム・ホランドのシリーズ完結編として重厚な仕上がりに。予告編から薄々予想はしていたものの、後半は想像以上に胸アツ展開の連続でした。それ故やや長尺 (148分) でしたけどね。ラストシーンは良かったなあ。あ、ドクター・ストレンジはちょっとだけかわいそうでした。
キングスマンはシリーズ作品ですが前日譚で、テイストはかなりシリアスな部分があります。前2作とはずいぶん印象が異なりますが、キングスマンらしい華麗なアクションは健在。ラスプーチンはラスボスでも良かったくらい、圧倒的な印象を残しました。ああ面白かった。