3月3日にタイでも劇場公開された「ザ・バットマン」を観てきました。金曜夜の上映なのに観客は20人くらい、ちょっとさびしかったです。それはさておき、マーベルと違ってDCはやはり渋い作品が多いですね。もともとバットマンは陰鬱として暗く、内省的というか内面をえぐるような作品が多いですが、今作もなかなかにハードな物語でした。
ブルース・ウェインが裏稼業を初めてまだ2年という、若き日のバットマンを描いています。ファイトスタイルもあまり確立されておらず、ほとんどは猪突猛進の体当たり戦法。そのためダメージもかなりくらっています。画面を見ていて痛々しさが伝わってきました。
バットモービルは出てきますが、昨今の映画作品によく見られる、コンピューターでだいたいのことが遠隔操作できてしまうような安易な設定はなし。全体的にいい意味でアナログです。探偵が夜の街を歩き回って謎解きをするようなストーリー展開は、SFアクション映画というより、ノワール映画の雰囲気が濃厚に漂っています。
終始とにかく画面が暗いので (本当にずっと暗いです、土砂降りも多い)、まともな映画館に行かないと残念な鑑賞体験になるかもしれません。タイの映画館は黒がきちんと真っ黒に発色しないところがあって、最初はスクリーンを見ていてかなり違和感がありました (黒色ではなくのっぺりした青黒というか)。
歴代作品もそうですが、バットマンはどこか圧倒的に暗い影を帯びていますよね。予告編を観た時点で、本作の役者はもう完璧なバットマンだとは思っていましたが、ロバート・パティンソンの風貌・佇まいはまさにザ・バットマンでした。
キャットウーマン (ゾーイ・クラヴィッツ) も良かったです。過去作を想像すると不安もありましたが、実際に観てみると、彼女の人生もかなりのハードモードで、バットマンの世界観をまったく壊すことがありませんでした。願わくば最後は、、とも思いましたけれど。
ということで、175分というかなり長い上映時間でしたが、最後まで緊張感が途切れない、魅力的な作品でした。面白い、と簡単に言ってはいけないような気もしますが、とにかく心にずしんと来る作品でした。続編があるのなら (きっとあるでしょうけれど)、さらに魅力的なヴィランが出ることを願います。最後の方にその片鱗はありましたが。
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去年の10月以降にタイで観た映画の上映時間を書き出しました。中編のサマーゴーストを除くと、44作品の合計は5,572分、1本の平均時間は126分でした (平均を出す意味ないか･･)。最近の映画作品は全体的に上映時間が長くなっているというニュースを少し前に読んだ気がしますが、なんとなく基準になっている "2時間" を大幅に超えるような作品でも、ヒット作がたくさん出ているということなのかもしれません。
ポンポさんは映画の長さは90分がいいと言っていましたが、自分もそこはけっこう納得です。90分だとかなりコンパクトで、一気に観終わる印象。スパッと簡潔に面白い作品が、やはり一番かも。120分だともう一展開ありますから、作品にさらに深みを与えることができます。150分はそこに世界観の描写が加わったりプロットが積み増しされていく感じ。
180分になると、もう映画2本分の大作です。ひとつのプロットをあえてじっくりやるか、あるいは1本の中で前編・後編のようにするか。いずれにしても観客を3時間飽きさせないって、監督に相当な力量が求められますね。ロード・オブ・ザ・リングのように世界観が広大かつ緻密な作品だと、個人的にはその作品世界にずっと浸っていたいので、長ければ長いほど良かったりもしますが。
理想は120分 (以内) で劇場公開、DVD (ディレクターズカット) で150～180分かな。あ、でも「ニューシネマパラダイス」は劇場版123分とDVD (完全版) 173分で主題が変わっていました。自分は短い方が好きです。やはり映画は編集次第ということですね。シン・エヴァ最終作は155分とアニメにしてはかなりの長尺でしたが、DVDが出るならさらに補完した200分版とかでもいいなあ。
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40分：サマーゴースト (アニメ)
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90分：映画大好きポンポさん (アニメ)
95分：AI LOVE YOU (タイラブコメ)
95分：Cracked (タイホラー)
97分：ヴェノム2 (SF)
98分：ジョゼと虎と魚たち (アニメ)
99分：ミラベルと魔法だらけの家 (アニメ)
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101分：ドッグ (コメディ)
104分：銀魂 THE FINAL (アニメ)
108分：アイの歌声を聴かせて (アニメ)
108分：特送/Special Delivery (アクション)
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111分：スペンサー/ダイアナの決意 (ドラマ)
112分：2gether THE MOVIE (タイBL)
112分：マリーミー (ラブコメ)
112分：死霊館3 (ホラー)
115分：フリーガイ (コメディ)
115分：アンチャーテッド (冒険)
115分：岬のマヨイガ (アニメ)
116分：EUREKA/交響詩篇エウレカセブンHE (アニメ)
116分：ラストナイトインソーホー (スリラー)
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120分：東京リベンジャーズ (ドラマ)
121分：竜とそばかすの姫 (アニメ)
122分：The 355 (アクション)
124分：ゴーストバスターズ/アフターライフ (SF)
127分：ジャングルクルーズ (冒険)
127分：ナイル殺人事件 (ミステリー)
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130分：ザ・グリーンナイト (ファンタジー)
130分：One for the Road (タイドラマ)
131分：キングスマン/ファーストエージェント (アクション)
131分：The Medium (タイホラー)
132分：シャンチー (SF)
133分：スーサイドスクワッド2 (SF)
134分：ブラックウィドウ (SF)
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145分：ワイスピ/ジェットブレイク (アクション)
148分：マトリックス/レザレクションズ (SF)
148分：スパイダーマン/ノーウェイホーム (SF)
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150分：ナイトメアアリー (スリラー)
152分：最後の決闘裁判 (ドラマ)
155分：デューン/砂の惑星 (SF)
157分：エターナルズ (SF)
158分：ハウスオブグッチ (ドラマ)
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160分：ウエストサイドストーリー (ミュージカル)
164分：007ノータイムトゥダイ (アクション)
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175分：ザ・バットマン (SF)
179分：ドライブマイカー (ドラマ)
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44本：計5,572分 (平均126分)
※サマーゴーストを除く
