Forget me not
シャコをふんだんに使った料理で知られるレストラン Forget me not。二大看板メニューとも言えるシャコ飯とトムヤムママーを食べてきました。
トムヤムママーはママー社のトムヤム味インスタントラーメンの鍋仕立て。普通サイズ(350バーツ=1200円)は多すぎるので、両手で小さな輪を作り「スモール」と頼むと、店員も「スモール」と復唱したため、ああよかったスモールあるんだと安心したのもつかの間、結局運ばれてきたのは普通サイズでした。「スモール?」と聞いたら死んだような目で「スモール」とオウム返しの店員。ダメだこりゃ。。
気を取り直してガスに着火。鍋の中にはたっぷりのトムヤムスープにインスタント麺が2個、生卵が4個。量的には2~3人前ですね。グツグツ煮えて麺がいい感じになったところで茶碗に取り分けてひと口。うー、、濃い。。激甘&激スッパ。トムヤムスープの素を水で溶く分量を間違えているとしか。
あまりにも味が濃くて麺をすするのがせいいっぱい。スープだけ単独で飲むのは無理でした。お湯を持ってきてもらえば良かったんですが、そういう声がけはできない自分。情けない。シャコ、エビ、イカは美味しかったけれど、白身魚は生臭くて日本人の基準ではアウト。
そうこうするうちにシャコ飯到着。190バーツ(650円)でカニの卵まで。これは美味しそう。熱々のところをフーフーしながらパクリとひと口。うーん、仕方ないことですが、タイ米だとパサパサ感がひどくてなんとも微妙。味付けは魚介の出汁のみといった感じでほとんど塩気を感じません。というかトムヤム鍋が濃すぎて口の中が麻痺しているためほぼ無味。トムヤムスープをたらしたらがぜん美味しくなりましたが、あれもこれもトムヤム味だとあっという間に飽きてしまいます。
もしこれが日本米で、さらに牡蠣醤油で食べたとしたら、すばらしく美味しい料理になることは容易に想像できます。それだけに、実に惜しい。そしてそんなことも含め何ひとつ店員に伝えられない自分が歯がゆい。タイ語やらなければとあらためて思いました。
ちなみにタイ人はテーブルに唯一置いてあるこの店特製のソースをかけて食べるんだと思います。パッケージデザインからして辛そうでしたが、ちょっと使ってみたらやはり罰ゲーム級の激辛&激スッパでした。結局、鍋もご飯も半分くらいしか食べられませんでしたが、極端な甘さ・辛さ・酸っぱさに敗北感を感じつつも、これぞタイ料理の極みと、逆に清々しい気持ちでお店を後にしたのでした。
Kang Ban Phe
シャコの美味しさをよく知らないのは日本でもほとんど食べたことがないからなのですが、バンコクにはシャコをウリにしているレストランが意外とあって、今回また新しいお店に挑戦してみたところ、日本で食べたシャコの累計をすでに上回ったと気づきました。
プルンチット駅から歩いてすぐの Kang Ban Phe というお店で、シャコ専門店とのこと。いろいろなタイ料理にシャコを加えているそうです。とりあえず様子見で、シャコ入りトムヤムクンヌードル (クリーミー) をオーダーしました。
実はこのお店、Googleのレビューでは低評価が多く、店員が来ない、店員が注文を間違う、値段が高すぎるなど散々。でも総じて料理そのものは悪くないと読み取れました。レビュー数も多いし。実際に訪れたのは日曜の夜7時でしたが、広い店内にはお客が1組のみ。やはり不人気なのか。
そんな心配をよそに、テキパキと注文がとられ、思っていたよりも迅速に料理が届きました。メニュー写真では大きなシャコが1匹載っていますが、実際には小さいシャコが2匹。まあこの辺は仕方ないですね。騙されたわけではないですが。
トムヤムスープはよくありがちな甘くて酸っぱいやつ。これがタイ人のスタンダードなのかな。だったらこれを受け入れるしかないな。でも辛さはほどほどだしピーナッツも効いていたし何より魚介の出汁が出ていたし、かなり食べやすい方かと。
シーフードはどれも新鮮。エビもイカもプリプリ。シャコは若干パサついていましたが、ビーチリゾートでもなければこれ以上新鮮なシャコは無理でしょう。エビっぽい味とカニっぽい食感が不思議な美味しさを醸し出していました。小さいけれど肉厚で、子持ちだったのもポイント高し。
これで1杯175バーツ(600円)。レビューを見てハードルが下がっていたので、「なんだ悪くないじゃん」と思ってしまいましたよ。まあ高いは高いですけどね。シャコの値段がどれくらいかわかりませんが。次に来るなら複数で来て鍋とか頼みたいかな。