タイの麺いろいろ (1)
タイにはいろいろな種類の麺があります。あらためて写真フォルダを見たらこれまで1ヶ月半でけっこういろんな麺を食べていました。(パッタイは除いています)
■バミー(中華卵麺)
かなり細めの中華ちぢれ麺。美味しいお店はこの細さなのにプリプリしています。でもたいがいのお店はプツプツと噛み切れるやや硬めの食感。スープ麺はバミー・ナーム、汁なし麺(油そば)はバミー・ヘン。積極的にこれをオーダーしているつもりはなかったのですが、意外と食べていました。
(オーディアン/Odean@ヤワラート)
(ピークガイサイナームプン@スクンビット)
(ピーオー/Pe Aor@ラチャテウィ)
■センミー(極細米麺)
自分はこの麺が苦手なので自らオーダーすることはありません。写真のビーフヌードルは麺を指定できず自動で出てきてしまったもの(タイ語でオーダーできない自分が悪いのですが)。この極細麺、ひと束すすろうとすると麺と麺の隙間から空気が入ってきてうまくすすれないと思いませんか。どうも苦手なんですよね。
(Jeib Roddeedet@サイアムスクエア)
■センレック(中細米麺)
これも積極的にオーダーはしないのですが、何も指定しないと無難な感じで出てくることが多いような気が。ぜんぜん苦手でもないしこれはこれで美味しいと思いますが、あまりにも普通でちょっとおもしろくないというか。
(ピーオー/Pe Aor@ラチャテウィ)
■センヤイ(幅広米麺)
今はこれが一番好きです。選べるのならいつもこれ。プルプルのモチモチで、食べていて口の中がすごく楽しいです。この麺ほどどんな料理にも合うものはないと信じています。スープで良し炒めても良し。しょっぱくても甘くても辛くても、本当になんでも合います。日本でも普及すればいいのに。
(ルンルアン@スクンビット)
■中華卵麺の平たいちぢれ麺
これが見た目はすごくそそるのですが、食感は意外とボソボソでした。本当に見た目は一番美味しそうなんですけどね。ちなみに写真は鶏の足。点心ではこれが好きなんです。でもここのは食感がいまいちでした。
タイの麺いろいろ (2)
タイにはピンクのラーメンがあると、そんなことを知ったのはつい最近のこと。がぜん興味がわきネットで見つけた写真をながめながらその味や食感にあれこれ想像を巡らせたりしていました。
日曜日、ついに件の一品と念願の対面を果たした結果、ネットの写真をはるかに上回るあまりにも鮮やかなピンク色に、早くも我がタイ生活最大の衝撃となったことは言うまでもありません。
名前はイェンターフォー。ピンク色は紅腐乳だそうです。甘酸っぱさと奥行きのある味わいのスープは見た目に反してクセがなく、ひと口またひと口とスープをすする手が止まりません。
超幅広の麺(センヤイ)がまたスープと相性抜群。麺というよりツルツルのワンタンの皮を食べているようでした(小麦粉ではなく米麺ですが)。これは定期的に食べたい。
(セーウ@トンロー)
タイの麺いろいろ (3)
麺の形のバリエーションでは日本もタイもきっとイタリアには及びませんが、タイにはまるでパスタのようなクルクルッと丸まった可愛い麺があります。
クイチャップと呼ばれる米麺で、モチモチした食感ですが表面はツルツルなので箸では持てません。レンゲですくってスープと一緒に口に運ぶのが正解かと。
エカマイ駅を降りエカマイロードを北に20分ほど歩くと「アルンワン」というお店があり、美味しいモツのスープにこのクルクル麺が入った一品をいただくことができます。
モツは新鮮そのもの。スープは薄味ですがそこはモツのパワーでとても滋味深い味わい。クイチャップはすする必要もないので、するすると胃に入っていきます。
例によってテーブルには調味料4点セットがあるので、個人的には粉唐辛子をほんの少し入れるのが好きです。
タイの麺いろいろ (4)
タイ北部の名物料理で、トロッとしたカレースープに平麺を合わせたカレーラーメンが「カオソーイ」です。
トッピングには平麺を揚げたものが乗せられ、モチモチとカリカリ、そしてカリカリがスープでふやけてシナシナになった3つの食感が味わえます。
バンコクではどのタイ料理屋にも置いてあるというわけではないそうです。自分はアソークタワーにある「Kuppadeli」のカオソーイをいただきました。
実は本来もう少しサラッとしたスープのようですが、ここのカオソーイはかなりトロトロな濃厚スープ。スープというかもうほぼカレーで、食べごたえ十分な一品でした。
鶏肉もやわらかく煮込まれスプーンで簡単に骨から外れます。タイに来て豚ばかり食べていて鶏はほとんど食べていませんが、タイの鶏肉って美味しいような気がします。
お皿には定番の薬味がついてくるので、少しずつ入れて味の変化を楽しむのが吉。
タイの麺いろいろ (5)
日本ではいまいちブレークしませんが、中華圏で「牛肉麺 (ビーフヌードル)」といえば一大ジャンルです。中華風スパイスを効かせた醤油系のスープでやわらかく煮込まれた牛肉がゴロッと載った麺は、シンプルがゆえに仕事の良し悪しが如実に現れ、お店の実力がはっきりと丼に出ます。人気店とそうでないお店の落差が激しいのも牛肉麺の特徴かもしれません。
エカマイ通りのWattana Panichは、牛肉(ヌア)を煮込む店頭の大鍋が驚異的な大きさで、これだけ見ても大人気のお店ということがわかります。お味の方もこれまたよかった。牛肉の深い味わいがスープに溶け込み、とても美味しい一杯でした。
英語メニューに値段が書いてなかったためお会計のとき店員にとりあえず100バーツ(350円)のお札を渡したところ、そのまま持っていかれてしまいました。お釣りなし。つまり1杯100バーツ。美味しかったけれど、100バーツにしてはちょっとお肉が少なかったなと。最近セコいぞ自分。