ウズベキスタンは世界で2ヶ国しかない「二重内陸国」のひとつです。他にも消えゆくアラル海など、自身がウズベキスタンに来る前に持っていたイメージは、とにかく水がない国。
東南アジア、とりわけ水の都バンコクにくらべたら、タシケントはもう毎日が無味乾燥、カラカラの生活になるんだろうなと、ぼんやり不安を抱きつつ赴任してきたわけです。数日間町を歩いてみても、やはりそんな印象でした。
そして迎えた初めての日曜日、地下鉄に乗ってタシケント中心部からやや北側の、朝食に良さそうなカフェに出かけたところ、駅からカフェへの道すがら、なんとなんと、大きな川の流れに遭遇したのです。
日本でもGoogleマップでさんざんタシケントの地図は見ていたのですが、我ながら驚くことに、川の存在が完全に目に入っていませんでした。なのでそれはもう驚きました。同時に、滔々と流れる大量の水に、心の底からホッとしたのでした。
いつか心がガサガサしてきたら、きっとこの川辺に来るんだろうなと思います。川の流れって本当にいいもんですね。