ラーマ5世の曾孫である Princess Marsi Paribatra (マルシ・パリバトラ王女、1931-2013) は、バンコク生まれですが生涯のほとんどをフランスなど海外で過ごしたため、タイ国内よりむしろ海外での知名度が高いアーティストです。
スイス、フランス、スペインで教育を受け、フランスとスペインでは博士号をとりました。しばらくマドリードとバンコク(チュラロンコン大学)で教鞭をとっていましたが、その後画業に専念し、1962年のバンコクでの個展を皮切りに、1964年から1972年まで毎年パリ市立近代美術館で個展を開きました。
彼女が2013年に南仏でその生涯を閉じた際、フランス紙は「シュルレアリスムの画家」と表現しています。現在、バンコクのナショナルギャラリー (国立美術館) で彼女の美術展「Beauty and Ugliness (美醜)」が開かれており、40年に渡る作品群を見ることができますが、なるほど、シュール。こういうの好きです (→マルシ財団ウェブギャラリー)。