ワット・ラチャプラディット(Wat Ratchapradit/ Rajapradit)は第1級王室寺院のひとつでラーマ4世の命により建立されました。王宮からワット・ボウォンニウェートまでは少し遠いので、もっと近くに儀式(修行)用のお寺をひとつ、ということだったようです。
敷地も狭く建物は限定されていて、何より所々ぺんぺん草が生えたりしていますが、境内の雰囲気はなかなかのもの。本堂の中に広がる空間も1級寺院の格式を感じさせるものでした。実際、ご本尊の下にはラーマ4世の遺灰が納められ、壁には王室儀式の様子12シーンが描かれています。この時他に誰も訪れている人はいませんでしたから、なんとももったいない話です。
本堂の窓の扉は江戸時代に長崎から運ばれた螺鈿や漆絵の装飾が施されたものという、実は日本との縁も深いお寺。日本人にももっと訪れてほしいなと思う一方、管理があまり行き届いていないようで、境内で野良犬に吠えられたのはちょっと怖かったです。お坊さんが追い払ってくれましたけど。
本堂オープンは09:00-09:30、17:00-19:00との情報あり。