アルンとは「暁」という意味で、三島由紀夫の小説「暁の寺」に描かれた寺院です。アユタヤ時代に建立され、当時はワット・マコークという小さな寺院でしたが、1779年、トンブリ王朝のタクシン王がエメラルド仏を祀りワット・アルンと名付け、第一級王室寺院としました。トンブリ王朝からチャクリー王朝となってからはワット・プラ・ケオが第一級王室寺院となり、エメラルド仏も移されました。大仏塔の右にある本堂はラーマ2世の建立で、台座には王の遺骨が納められています。(タイ政府観光庁HPより)
* * *
金色に輝くきらびやかなお寺が多いタイにあって、ワット・アルンは白を基調にパステルカラーの陶器(の破片)を用いたレリーフに彩られており、その華やかさは唯一無二の存在感を放っています。
精緻な彫刻がこれでもかとばかりに塔の表面を覆い尽くし、75mの大仏塔を見上げていると、圧倒的な密度感に押しつぶされそうになります。つくづく、情熱と狂気は紙一重だなと。
※後日再訪しました →コチラ