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ワット・プラケオ・ドーン・タオ(ランパーン)

ワット・プラケオ・ドーン・タオ (Wat Phra Kaeo Don Tao) は、ランパーンを東西に貫くワン川のほとりにある、町を代表する寺院です。

14~15世紀に建てられ、バンコクのワット・プラケオにあるエメラルド仏を安置していた歴史を持ち (15世紀に34年間)、今も多くの人々の信仰を集めています。

ランパーンは、ハリプンチャイ王朝のモン族の伝説的な女王チャマデヴィ (チャーマテーウィー) の息子が8世紀頃に興したと伝えられる、タイ最古の町のひとつです。

ワット・プラケオ・ドーン・タオも、様々な時代の建築様式がミックスされていて、金色に輝くハリプンチャイ様式の仏塔と、重なり合う屋根が特徴的なビルマ様式の木造のお堂など、バンコクの寺院を見慣れた目には、そのデザインがとても新鮮に写りました。

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なお、後年に隣接して建てられたワット・スチャダーラーム (Wat Suchadaram、1804年建立) が1984年に統合され、現在の名称は "Wat Phra Kaeo Don Tao Suchadaram" になっています。

ワット・スチャダーラームは、地元の老婦人スチャダーさんの悲しい逸話により建てられました。深刻な飢饉に苦しんでいた年のこと、スチャダーさんがある僧侶にスイカを提供したところ、中からエメラルドの塊が出てきたそうです (僧侶はそれを仏像に)。

地元の人々はこの異変を恐れ、飢饉の元凶ではないかと疑い、彼女を斬首してしまいました。しかし再び飢饉が起こったとき、人々は過ちに気づき、寺院を建て彼女の名前を冠し、供養したそうです。

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