カッパドキアって名前の響きがいいですね。耳になじむんだけど、どこか謎めいています。カッパドキアを有名たらしめている奇岩大地、地下都市、岩窟教会なんて不思議フレーズも、謎そのもの。昔「ムー」を読んでいた頃からいつか行ってみたいと思っていましたが、実際に訪れてみたら、そのスケールの大きさには終始圧倒されました。
キノコ岩を代表とする不思議な自然の造形には理解が追いつかずただただ口をポカンと開けるばかり。大地を掘り抜いて地下都市を形成した先人の、その偏執狂的な熱意には言葉をなくしました。一番驚いたのは、ホテルも岩をくり抜いた部屋だったこと。今まで泊まったどのホテルより感動しました。
トルコはどこで何を食べても料理が美味しいのがいいです。言ってみればアラブ料理なんですが、やはり湾岸アラブ諸国の料理とはひと味違います。イスタンブールなら魚介類から野菜料理まで、さらに料理の選択肢が広がります。
残念だったのは、たいていラマダン明けかハッジ (巡礼) の休暇に旅行していたので、同じイスラム国であるトルコも休暇を取る時期ということで、グランドバザールのお店があまり開いていなかったこと。まあ仕方ないですね。それでも絨毯 (ヘレケ、ヤフヤライ) は買ったし、トプカプ宮殿なんかも観光できたので良かったですけど。
休暇シーズンはトルコの子供たちも街をうろうろしていて、日本人に親近感を持っているのか、よく話しかけられました。これもトルコを好きになった一因かもしれません。何しろみんなフレンドリーでした。