A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

ワット・バーンサケー・ノーク(ギャンブルの神様)

ワット・バーンサケー・ノーク (Wat Bang Sakae Nok)」はBTSタラートプルー駅のすぐ北側にある小さなお寺です。アユタヤ朝時代に建てられ、一度は廃れましたが、再びレストアされ現在の形になったそうです。

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一見平凡で、よくあるタイローカルのお寺ですが、実はここ、タイ人にはつとに有名なお寺なんだそうです。地元どころか、全国からギャンブラーを集めているのだとか。その理由が、Ms. Niyom Chewasuwan (ニヨムさん)。

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ニヨムさんは1925年生まれ、この地域に住んでいた女性です。当時タイはコレラが蔓延していて、彼女もコレラのため、1942年に17歳の若さでこの世を去りました。彼女の遺体は他の村人70~80人とともに、ワット・バーンサケーの敷地に集団埋葬されました。

1955年、墓地の整理を行うため、お寺が村人のお骨を掘り出した際、親族の都合でこの時ニヨムさんには手がつけられませんでした。1962年にあらためてニヨムさんを掘り出してみると、なんと、遺体は白骨化しておらず、埋葬時の状態を保っていたのだそうです。

お寺はこれを特別な現象だと判断、敷地の一画に祠を建て、ニヨムさんを安置し祀ることにしました。

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しばらくすると、不思議なことが起こるようになりました。ニヨムさんが村人の夢枕に立ち、数字を教えてくれるのです。すると、その数字の宝くじを買って、見事賞金を得る人が現れました。

いつしかニヨムさんは女神様 (チャオメー・ニヨム/Chao Mae Niyom) と呼ばれるようになり、ギャンブラーだけでなく、仕事から恋愛まで、広く人々が集まり祈りを捧げるようになったのだそうです。

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ということで、この1年半、タイの宝くじを毎月2回欠かさず買い続け、そしてはずれ続けている自分は、興味津々でお寺 (祠) を訪問。目の当たりにした女神様は、なんだかやけにリアル。これってもしや・・・、いやいやまさか・・・。

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同様に、メーナークが数字を教えてくれるとして、多くのギャンブラーを集めるワット・マハーブット。自分も当初はけっこう通って、宝くじのため何度も数字をゲットしましたが、これまで全敗してきました。末等すらなし。

今回の訪問は、4月3日 (日曜) の朝のことでした。実は前回 (3月後半) の宝くじの結果は、すでに4月1日に発表されていましたが、まだ確認していなかったので、「くじがあたっていますように」と、そうお願いしたわけですが・・・。

その後、宝くじを確認すると、なんと、下から2番目のやつにあたっていました (上3桁が一致:4000バーツ/14000円)。タイミング的に、この日祈ろうが祈るまいが結果は同じだったはずですが、でも確かにあたるよう願って、結果あたって、ということなので、これ、どう受け止めればいいのでしょう。

とりあえずもう1回お寺に行くか。一応お礼と、次の宝くじに向けて。

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