フーティウ (Hủ Tiếu) はベトナム南部を中心に食べられている、米粉から作られた細くて白い天日干しの乾麺 (半乾燥麺) です。
柔らかい生麺のフォーやブンにくらべて、フーティウはもっとパツッとした小気味良い食感が特徴。
実はこんなことも知らないまま、昨日初めてフーティウを口にした自分は、この新鮮な食感に思わず笑みがこぼれました。最近も柔らかい麺ばかりでしたから。
スープはフライドガーリックが効いたやや甘めのエビ塩味で、これまた新鮮。まだまだいろいろあるんだなあと、あらためてベトナム麺料理の奥深さを知りました。
フーティウにもいろいろ種類がありますが、自分が食べたのはフーティウ・ナムヴァン (Hủ Tiếu Nam Vang)。
ナムヴァンはカンボジアの「プノンペン風」という意味。古代中国で南方の異民族を指した言葉「南蛮 (なんばん)」が語源でしょう。
具は豚モツ・エビ・うずらの卵が一般的で、それぞれ海・陸・空の象徴だそうです。自分が食べたものはさらにゆで豚と豚ひき肉も入っていました (65,000ドン/390円)。



あまりに美味しかったので、もう1杯まぜ麺も。こちらも同じ値段 (スープ付き)。甘めの濃口醤油ダレが美味しかったです。

フーティウを食べた帰り道、ふと、「あれ?フーティウってもしかしてクイティオ?」とひらめきました。音が似ていますからね。
調べてみると、やはり「粿条 (Kway teow, Kuy teau, Kóe-tiâu, Guǒ tiáo)」でした。粿条は潮州系・閩南系華人の社会で生まれ、東南アジアに広まったライスヌードルです。
インドネシアもタイも、小麦粉の麺 (バミー) に加えライスヌードルも広く食べられています (インドネシア語 Kwetiau、タイ語 ก๋วยเตี๋ยว)。自分も本当によくいただきました。
■クウェティオ@インドネシア

■クイッティアオ@タイ
麺の太さによって、センヤイ (幅広麺)、センレック (中細麺)、センミー (極細麺)。汁麺のスープは多様、まぜ麺・炒め麺などバリエーションも豊富でした。


インドネシアとタイの例にならえば、ベトナムのフォーやブンなど米麺はすべてフーティウのはずですが、そうは言わないようです。あくまでフォーはフォー、ブンはブン。どこでその差が出たのか、興味は尽きません。